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映像×心ときめく宇宙|アルテミス計画

巨大ロケット:SLS

アメリカ航空宇宙局(NASA)の『アルテミス計画』は、月や火星へと人類を送り届ける国際プロジェクトです。アポロ計画から半世紀以上経った今、多くの人がワクワクしていることでしょう。スペースシャトルが引退して以来ひっそりしていた壮大さが、また帰ってきてくれたような感覚です。

出典:NASA

月まで向かうための大型ロケット「アルテミス1号」の打ち上げが、2022年中に予定されています。1号は無人で月を周回する試験飛行です。続く2号からはいよいよ宇宙飛行士が乗り込みます。

アルテミス1号の打ち上げ予定日は何度か延期されており、執筆当時で「日本時間9月4日 未明」の見込みだということです。

※朝日新聞より、2022年8月31日。(https://www.asahi.com/articles/ASQ8033KVQ80UHBI00W.html


映像は、宇宙へのロマンを支えてきた。

国際プロジェクトという言葉が示すとおり、現代では世界中の国々が叡智を結集して宇宙開発に挑んでいます。しかし、史上はじめて月に降り立った「アポロ」の時代では、取り巻く情勢が今と違いました。当時はまだ冷戦時代。西側と東側が宇宙を巡って、激しくしのぎを削っていたからです。

当時の宇宙開発は、国威発揚やプロパガンダの意味合いも強かったのではないでしょうか。そういった発信には、「映像」が効果抜群でしょう。実際アポロ13号の月面着陸は、全世界にテレビで生中継されたことで有名です。

もっとも今となっては、国家間の宇宙開発競争は昔話になりました。しかし宇宙に関する映像は発信され続けています。時代を超えて、宇宙の映像は私たちのロマンを描きだす、純粋なエンターテインメントに近づいたと思います。

今日は、私がこれまで感銘を受けた宇宙映像をいくつかご紹介します。

NHK『コズミックフロント』

BSプレミアムで放送されている『コズミックフロント』シリーズは必見だと思います。CGを織り交ぜながら、最新の天文科学を分かりやすく教えてくれます。

コズミックフロントの素晴らしさは、美麗な映像だけではありません。壮大な音楽によって毎週毎週、宇宙へのロマンを思いだすことができるのです。とくに『コズミックフロントNEXT』のテーマ曲「Encounter in Space」は至高といえます。映像とおなじくらい、音は重要だと教えてくれるドキュメンタリーです。

数あるコズミックフロントの放送回の中でも、カッシーニ回・ベテルギウス回は傑作といえるでしょう。どちらも消えゆく”天体”を追った、宇宙の儚さを象徴するようなテーマです。天文に疎いとしても、ストーリーに心を揺さぶられます。

※カッシーニ:人工衛星。長期にわたる惑星探査を終えたのち木星へ突入。グランドフィナーレを迎えた。※ベテルギウス:オリオン座の恒星。星の一生の終わり =「超新星爆発」の時期が近づいている可能性がある。

Space X

Space X は世界を代表する商業宇宙開発プロジェクトで、「Starship」「Dragon」といった移動手段を次々と生み出しています。その中でもロケットの着陸・再発射を目指す「Falcon」は斬新です。

ブレなくロケットを追従する実写映像に、近未来的なインタフェースデザイン。ゲーム画面のような雰囲気で配信される映像は、現実を超越しているかのようです。どれもロケットの打ち上げを盛り上げます。

Artemis I

いま最も注目の宇宙プロジェクト「アルテミス計画」でも、映像に抜かりがありません。NASAのYouTubeチャンネルを覗いてみましょう。Epicな音楽とともに、発射準備の整ったSLSロケットが映っています。タイトルは「We Are Ready」。シンプルながら、目が覚めるほどカッコいい英語です。

次回の記事もお楽しみに!