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AdobeのCMみたいな予告動画を作ってみた感想

『PVSF』という動画投稿イベントが2022年8月に開催されました。今回は、以前コラボしたこともあるRyutoさん( @ryuto_tkg )よりお誘いをいただき、撮影と予告編制作で関わりました。

PVSFの魅力はとにかく自由であることです。開催中は、実写からCGまでジャンルを問わず動画を募集していました。また、どちらかといえば競技というより「ともに高め合う」という意味合いが強いです。私はこの雰囲気が大好きです。

本編映像はこちらから → https://www.youtube.com/watch?v=vA23IwGn4Es


企画とカラー周りについて

予告編ではカメラワークと実写のメッセージを重視することにしました。撮影では3人のメンバーでカメラを持っていったため動画素材は豊富にあります。撮影場面をポップに表現することで、「写真旅」の楽しさをお伝えしたいと思いました。したがってテキストアニメーションは特に入れていません。

※実は「DaVinci Resolveでアニメーション組むのが面倒だった」というのも理由の1つ。Fusionキライ……

本編のカラーグレーディングに備えて、素材は4:2:0 10bitのF-logで収録しました。普段のHLG素材と比べると、暗部の処理に手こずりました。夏の楽しい雰囲気を再現したかったので、グレーディングとトランジションは激しめの設定です。

カモメが鳴いている海辺のシーンだけはHLG収録しています。(※カモメの音はフリー素材)

HLGのほうがLogよりも、彩度の高いグレーディングのときにラクです。ただし元気な動画に混ぜると、若干B級映画臭くもなりました。私はもう少し真面目にグレーディングを学ぶ必要がありそうです。

エフェクトについて

トランジションは、DaVinci Resolveの基本的なモノだけを使いました。撮りためてから編集する作品(Vlogとかドキュメンタリーとか)は大抵の場合、フェードかそれに準ずるトランジションを入れておけば解決します。あまり高度な切り替えは、展開を妨げてしまうからです。

エフェクトは少なめですが、グレーディング時にかけています。下がその一例です。「ブラー(ズーム)」を外周にかけることで、視線を中央のレンズに集中させています。建物のようなノイズとなる要素が多いので、ぼかすことにしました。

この予告編、どうもAdobeのCMに雰囲気が似ていると思います。

この「Adobe感」はおそらく、僕の技術というより音楽が生んでいるものです。Artlistで「POP」や「Vlog」などと調べると、カンタンに陽キャっぽい曲に出会えるのでオススメです。動画の中で音楽が担う要素って大きいですよね。

次回の記事もお楽しみに!