Q. 新しく趣味として自然の景色を撮りたいと考えています。オススメのカメラを教えていただけないでしょうか?
…という質問を頂いたので、回答したいと思います。
機材選びでまず大切なことは、「どの焦点距離のレンズが必要か」そして「最低限どんな性能(ex : AF? センサーサイズ? 携帯性?)がカメラに求められるか」を知っておくことです。
たとえば風景撮影では画のダイナミックさが求められるため、広角ズームレンズと望遠ズームレンズの使用頻度が高くなります。カメラのキットレンズに広角レンズが付くことは稀なので注意してください。
中古価格基準で、いくつかのプランを用意しました。急いで書いたのでちょっと見にくい記事ですが、参考になれば幸いです。(このページは公開したまま、ゆっくりと加筆修正します。)
予算10万付近まで|ミニマルなAPS-Cミラーレス一眼
・【ボディ】SONY α6300またはα6500
APS-Cのコンパクトさを体現したデザイン。予算カツカツでも、SONYの旧型機くらいならギリギリ手が届きます。特にα6300はコスパ最強です。α6500には手振れ補正がついています。いずれも型落ち機ですが、風景撮影入門としてはおススメできるレベルだと思います。4K動画は30pまで。
・E PZ 18-105mm F4 G OSS。動画用に作られたレンズ。伸び縮みしないのでジンバルで便利。
・E 10-18mm F4 OSS。Eマウント APS-C用の広角ズームレンズ。
・TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD。強烈なレンズ内手ぶれ補正をつけた明るいズーム。
・E 55-210mm F4.5-6.3 OSS。とりあえず安く手に入る望遠ズーム。
・FE 70-200mm F4 G OSS。F4通しの画質がいい望遠ズーム。フルサイズでも使える。
予算15万付近まで|APS-Cをガチで作っているFUJIFILM機
・【ボディ】FUJIFILM X-T3またはX-H1またはX-T30
他に比べてデザインがクールです。X-T3 はこの価格帯で4K60p 10bitまで撮影できます。X-T30もX-H1も4Kが撮れます。X-H1はフラッグシップ機を目指して作られているため使い心地がイイです(AFが若干遅い)。X-T30は映像学区をきっかけに撮影をはじめた視聴者さんが、よくお持ちの印象です。
・XF10-24mm F4 R OIS。なんでもダイナミックに撮れる広角ズーム。旧型が安く手に入る。
・XF35mm F1.4 R OIS。描写が素晴らしい単焦点レンズ。
・XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS。コスパの良い望遠ズームレンズ。ちょっとお値段高め。
予算20万付近まで|旧型プロ用フルサイズ一眼レフで優勝する
・【ボディ】Canon EOS-1D X (初代)
見た目がいかつくてよろしい。約10年前に発売された型落ちのフラッグシップ一眼レフ。スポーツ・鉄道・鳥などには良さそう。動画は諦めよう。なおCanonは今、RFマウントというミラーレス一眼の規格で開発を頑張っています。ここで紹介するのはEFマウントレンズですが、マウントアダプターを介せば以下のレンズはRFもで使えます。そこそこAFも動くらしいです。
・EF 16-35mm F4L IS USM。EFマウントで広角といえばコレ。
・EF 50mm F1.4 USM。発売から30年ほど経ってもまだ売れている単焦点。
・EF70-200mm F4L IS USM。安めの望遠ズーム。学生がよく使っている印象。
・EF24-105mm F4L IS USM。なんでも撮れる標準ズーム。
予算25万付近まで|SONYのフルサイズミラーレス一眼
・【ボディ】SONY α7RⅢまたはα7Ⅲ
名前に「R」と付くのは高画素機です。普通の用途ならα7Ⅲで十分な気がします。フルサイズミラーレスで最初に爆売れした機種の1つなのでレビューをたくさん見られます。これら以降のSONY機は手振れ補正が搭載され、SDカード2枚の記録ができるので、安心感があります。4K動画は30pまで。
・Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA。描写の評価が高い55mm単焦点。
・Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS。手振れ補正のついている広角ズームレンズ。
・FE 70-200mm F4 G OSS。旧型の小三元望遠レンズ。