2025/06/07 See you Todoist

雪原てとら 雪原てとら
2025年6月7日
2025/06/07 See you Todoist

1. Todoistの有料プランをついに解約

理由:自分の中で役目を終えた

大学生活で最も役立ったツールを1つ挙げるなら、間違いなく Todoist と答えます。Todoistはポルトガルの企業が開発したタスク管理アプリで、年¥6,000 の有料プラン Todoist Pro に加入していたくらいには気に入っていました。気に入っていたというか、これがないと大学生活が成り立たなかったのです。誇張抜きに社会性を失わないための命綱でした。感謝してもしきれません。

今年私もようやく大学を卒業し、現在はプライベートで煩雑なタスクも抱えておらず、ツールに頼ってスケジュール管理する必要もなくなりました。そこで一旦Todoistを卒業することにします。

Todoist | ToDo リストで仕事と生活を整える
世界中で 3,000 万人以上の人々やチームが愛用する「タスク& ToDo リスト」アプリのTodoist。念願だった集中する時間、心の平穏、整った生活を手に入れよう。
Todoist | ToDo リストで仕事と生活を整える favicon https://www.todoist.com/ja/
Todoist | ToDo リストで仕事と生活を整える

なぜ、Todoistが学生の命綱になりえるか?

学生生活というのは、不規則のオンパレードみたいな状態です。

曜日ごとに異なる講義スケジュール・場所、膨大な課題とバラバラの提出期間、アルバイトのシフト、そしてミスが命取りになる就活の締切や予定。どれも一貫性のないスケジュールばかりだった大学生の間、忘れっぽい私がタスク管理するにあたって、ラグジュアリーな手帳はおろか、Googleカレンダーですら力不足でした。他の方はそういったメジャーなツールでもなんとか管理できるのかもしれませんが、少なくとも私には到底無理だったのです。

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そもそも忘れっぽい人間がタスクを管理するには2つの条件を満たす必要があります。

まず、アプリの側からリマインド通知してくれること。本当にスケジュール管理能力のない人間というのは、たとえアプリでTodoを管理していたとしても、まず定期的にアプリ・手帳を開くこと自体を忘れるのが常ですから、アプリのほうに能動的になってもらうことが重要です。自分のキャパシティを信じてはいけません。

次に、手軽にTodoを追加できること。些細なTodo( 「洗濯を干す」 とか )であっても、面倒なく追加できることが求められます。Googleカレンダーって時間指定が入ると手順が煩雑ですよね。歩きスマホで入力なんてのは至難の業です。するとタスクの入力自体が嫌になり、そして最終的にタスクをやり忘れます。

Todoistはこれらの要点をすべてクリアしています。タスクを入力する欄に時刻や日付をタイピングすると、そのまま判読し、指定時刻にリマインド通知が飛んできます。 「午前」 「午後」 「明後日」 などの日本語にも完璧にも対応しているのでストレスフリーです。

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それ以外にも書ききれないほど魅力がいっぱいです。私は 「近日予定」 のページをリストビューにして使っていました。このビューの閲覧性は世界最高クラスだと思います。ここまでユーザーのことを考えて設計されたTodoアプリも珍しいと思います。

 

2. 今週の読書 「情報生産者になる」

★★☆ [ 想定外の良書 ]

前提として私は、本書の著者である上野千鶴子氏の思想全般に対しあまり共感できないなーということを述べておきます。これはフェミニズム全般が嫌いなのではなく、氏がフェミニズムを標榜していく中であらゆる物事を 「男性的」 「女性的」 と切り分けて行く姿勢に、逆差別的な矛盾を感じるというのが理由です。単に私が無学でそういう偏見をもっているだけかもしれませんが。

…ということもありまして、この本を読む前は書評として、「情報発信のHowToを知りたくて買ったのに、筆者の思想アピールばっかりで意味をなさなかった。紙資源の無駄使い」 みたいに酷評するつもりでいたのでした。

ところが、この本は予想に反して 「どのように研究を企画し、方策を練っていき、成果を出版するか」 について泥臭く書かれたものだったのです。本書の所々で述べられる 学問は極道である みたいなキーワードは興味深く、 「学問が音楽や演劇と比べて特別の価値があるわけではない」 という一種の自制をもっているのはちょっとかっこいいなって思ったりします。

研究の姿勢として挙げられていた 誰も立てたことのない問いから始める とか (先行研究に)批判的であること みたいな格言にも 「おぉ、すげぇな」 と唸らされました。なにしろこの姿勢はゆっくり映像学区の基本理念にそっくりだったからです。 「もっとお手軽に良さげな映像作りたい」 とか 「既存のチュートリアルは、自分には理解できなかった」 みたいな点に通じるものがあります。

学びが多い著書でした。上野先生の新しい一面を知ることができて良かったです。

 

3. Cinema Line FX2

SONYから FX2 という新しいシネマカメラが登場しました。EVFのついたFX3のような形状ですが、α7IV相当のセンサーを採用しているようで4K60pは1.5倍クロップになるようです。いろいろと機能に制約があります。

たしかにEVFの便利さは伝わりましたが、なんだか中途半端なポジションのシネマカメラのようにも思えてなりません。しかしソニーのマーケティングチームは常に新しい市場を開拓する天才集団なので、たぶんFX2には我々の知らない何らかのニーズが存在し、一応ちゃんと数が出るカメラになるんだろうと思います。

発表された Sony FX2

 

4. 今週の音楽 「Usagi Flap - Blue Archive」

中毒性の高いメロディーやベースのラインに素直に感服します。公式がノリノリでバンド演奏している動画 がたまらない。

ブルアカのサントラって、原盤の特性上ネタ曲とかMAD曲として扱われがちですなんですけど、冷静に聴くとめっちゃいい曲揃いですよね。トラックによってクラシックなBallad、Jazzだったり、逆に現代的なFuture Bassっぽさを取り入れていたりして、ゲーム音楽として面白い所をついていると思います。数十年後も人々の記憶に残る音楽だと思いますよ。


 

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