1. きっかけ
人生の色々な都合で、急遽クルマを買うことになりました。予算の範囲内で中古車を探します。
最もコストパフォーマンスが良かったのは軽自動車です。しかし軽自動車のデザインに自分の中でピンとくるものがなかったため、普通車のラインナップを探すこと一ヶ月。
学生時代は実家のミニバンを運転していた私。その中で 「いつかはセダンに乗ってみたい」 という憧れを自分が持っていることにクルマ探しの段階で気がつきました。どうせ買うなら、納得して長く乗れるクルマのほうがいいに決まっている。
たくさん悩んで スバル インプレッサG4 を人生初のマイカーに選ぶことにしました。
インプレッサを名乗る最後のセダン
2. 購入グレード
インプレッサG4 2.0 i-S EyeSight 4WD というグレードになります。
G4には、1.6Lエンジンモデルと2.0Lエンジンモデルが存在します。一般道を走るうえでは1.6Lで十分というレビューをよく聞きますが、YouTubeでベタ踏み加速の動画を見てみたところ、1.6Lの加速はこのスポーティーな外観に見合わない鈍臭さのようなものを感じるので、意識的に2.0Lモデルを選びました。
また駆動方式についても2WDと4WDが存在します。仙台は豪雪地帯ではないので2WDでも問題はないようなのですが、遠出した先が雪国ということは十分あり得る話ですので4WDを選択しました。
以前実家のクルマがうっかり側溝に脱輪した際、4WD車だったことで脱出できレッカーを呼ばずに済んだ、というできごとがありました。4駆はいざという時に安心できるかなと思います。
3. 現代的かつ実用的なセダンの造形
車幅は1775mmです。1800mmを超える大柄なセダンが数多く登場している一方、日本の走行環境や駐車環境に適したコンパクトなセダンを見つけることは難しくなってきているといえます。
車幅は個人的にも大きな関心事でした。というのも、いかんせん職場の駐車場の枠が広いとは言えないので、上司のクルマの隣に1800mm以上の巨大なクルマを入れるのはやや気が引ける感覚がありました。そんな私にとってインプレッサG4のサイズ感は魅力的だったのです。
ヘッドライト周りが精悍な顔つきでかっこいいですね。
リアのランプ。ハッチバックのインプレッサと部品を共通化したためなのかボッタリとした印象です。この辺はレガシィB4(BN9)のほうがよくまとまっていたと思います。まぁでも実車はなんだかんだかっこいいです。
4. 乗り心地
このグレードは18インチタイヤを履いています。 「G4は乗り心地的に17インチが理想で、18インチでは硬すぎる」 みたいな評価を聞いていたのですが、別に不快なほどではないと感じました。
乗り心地で特筆すべきはブレーキ性能。ちょっと踏んだだけで信じられないほど制動が効きます。減速時に必要なペダルの踏みが浅すぎてブレーキランプついてるのか不安になるくらいです。
アクセルを踏む時と同じくらい慎重な加減でブレーキを踏まないと、確実にカックンブレーキになります。かといってコントロールできないような代物でもなく、踏み方さえ覚えてしまえば滑らかなブレーキングが可能です。
5. ハンドリング
スバル車の操舵性能は言うまでもなく素晴らしいものでした。
どんなカーブでもスルスルと曲がっていくような感覚です。適度に重さのあるハンドルが好印象。レンタカー等で味わう最近のクルマのパワステは自分にとっては軽すぎると思っていたので、その安定感に惚れこみました。
6. 内装・コックピット
手元にボタンがいっぱいでメカメカしいです。
アイサイトによる自動追従運転のON/OFF・走行モードの切替ができます。このアイサイトがなかなか賢くて、 「前のクルマが信号待ちしていたら自動でうまく減速し停車する」 みたいな高いレベルの仕上がりで驚きます。10年ほど前のクルマとは思えません。ただしあくまで運用は自己責任なので過信は禁物。一応メーカーとしては自動車専用道路での使用を推奨しているようです。
シフトレバー周りはほどほどに高級感があります。
電動パーキングブレーキのトリガーが付いています。
エアコン操作はダイヤル式。輸入車などにありがちなタッチパネル式エアコンは走行中に切り替えづらそうなので、この点はありがたい仕様です。運転席と助手席で別々の温度を設定可能。
7. 視界の広さはセダンと思えないほど
車高の低いクルマって死角多そうだなぁと不安だったのですが、インプレッサG4の前方・左右・後方視界はセダンとは思えないほど素晴らしいものでした。このあたりにスバルの0次安全という考え方を感じ取ります。何なら教習車よりも運転しやすいまである。
ただしボンネットはそれなりに長いので、見通しの悪い交差点では慎重な左右確認が求められます。セダンの宿命なので仕方がない。またフロントビューカメラやアラウンドビューモニターは搭載されていません。
8. 後部座席を倒してトランクスルー
通常のセダンは客室とトランクが分かれており、それによって車内の静粛性を保っている一方、長尺の荷物を物理的に積めないという懸念があります。
この点においてインプレッサG4は秀逸です。トランクスルー機能によって、荷室を拡大することができます。後部座席を前に倒せば一般成人男性でも足を伸ばして寝られるくらいのフルフラットな空間が生まれるのです。
車中泊も快適ですし、なんならトランク部分が物理的な目隠しとして機能します。カーテンなしでも視線や陽ざしが気にならないという意味では、ミニバンより優れているかもしれません。
9. まとめ
燃費が悪いので、ガソリン代が安くなると嬉しいです。