2025/06/29 クルマを買った

雪原てとら 雪原てとら
2025年6月29日
2025/06/29 クルマを買った

1. スバル インプレッサG4 を買った

視界が広く、全てがちょうどいいセダン

生活するうえで自家用車が必要となったので中古の スバル インプレッサG4 を買いました。せっかく買うのであれば乗っていて楽しいと思えるような納得のクルマ選びをしたいと考え、3ナンバーセダンのフォルムに心惹かれるままこの1台を選んだ次第です。これで自然豊かな東北地方の隅々までお出かけできるようになります。

3ナンバーセダンとは思えないほど視界は良好。セダンの運転は教習車のセドリック以来で、すっかり実家のミニバンの車高に慣れきっていた私でも運転感覚に大きな違いはなく走らせることができました。大事に乗っていきたいと思います。購入にあたって相談や協力をいただいた全ての皆さんに感謝です。

 

2. 今週の読書 「水中の哲学者たち」

★★☆ [ 価値ある読書 ]

この5年ほど、映像界隈では 日常をCinematicに がトレンドとなっています。日常の中に潜む一瞬に、映画のワンシーンのような価値を見出すわけです。実際のCinematic Vlogは映像表現のテクニックに終始しがちですが、その根本にはどういう事象(被写体)に対して、どういう感情を抱き、それをどう表現するかという流れがあって作品が成立しています。

そのような流れになぞらえると、本書はCinematicな文章と呼んでも差し支えないような風景描写と、それに対する感情描写の巧さがあって、哲学をテーマとしていることをつい忘れてしまうほどです。

哲学本ってなんだか一つ一つのワードが難しくて、あまりの読みにくさに 「時間がどうとかそんなのどうでもいい」 と匙を投げたくなりますが、本書はそうではないと思います。日常の何気ないワンシーンから哲学的な思考をやさしく引き出すことで、まるで映画のようにすんなりと読み手に馴染むようなエッセイとなっています。

・東横線の車掌がアナウンスに詰まった

・バッグの中が卵まみれになった

・便座が冷たかった

普段の生活で議論のテーマにもならず、取るに足らないとされている事象に対しても、私たちは少なからず何らかの感情を抱いているはずで、それらをまずは振り返るだけでも、立派な哲学であるとこの本は教えてくれます。

 

3. 今週の音楽 『一番街コスモナウト feat.そらこ (sasakure.UK)』

手に入れたクルマのオーディオにYouTube Musicを繋いで、最初に流れてきた曲がこれでした。 「憧れはひとつふたつ死んでいく、抉られた日々が走り出す、追いかけた夢が全部消えてゆく」 という歌詞にはっとさせられます。社会人になってできること(それこそ好きなクルマに乗るとか)が増えた一方、就職して進路を決めるというイベントは、子どもの頃に憧れていた数え切れないほど多くの夢を、1つ1つ消去法で消していく作業でもあります。

過去のことを振り返って 「あの頃の憧れはもう叶わなくなってしまったな」 と切なく思い出すような歌詞の音楽ですが、それをずっと悲しんでいる訳ではなくて、諦めた夢の存在を心の奥で受け入れて次に進もうと背中を押してくれる、そんな温かさも秘めた一曲だと思います。


 

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