Adobeがフォトプランの値上げを発表
2025年1月。Adobe Creative Cloud フォトプランの価格改定がアナウンスされました。Photoshop・Lightroom・Adobe Fontsをコスパよく利用できるプランであったことから、私もここ数年ずっと契約していました。
もともとフォトプランには20GB版と1TB版が存在していましたが、このたびの改定に伴って20GB版の新規契約ができなくなります。新規の人は1TB版(2,380円/月)しか選べないということですね。
数年前まで980円で使えていたのが信じられません。
フォトプラン(20GB) | フォトプラン(1TB) | Lightroom単体 | コンプリートプラン |
---|---|---|---|
1,780円/月(新規不可) | 2,380円/月 | 1,180円/月 | 7,780円/月 |
ネット上では大騒ぎの模様。Adobeを抜け出し、代替候補のAffinityへ移行しようとする動きもみられます。
まぁいきなり 「脱Adobe」 するのは極端だとしても、脱フォトプランはかなり現実味を帯びている といえます。この記事では、どこまでAdobeに頼って生きていくのが最適解なのか探っていきます。
代替ツールとして・・・Affinity
結論から申しますと、映像学区と同じような用途を求めて今後Adobeを契約される方は、Lightroom単体プラン と Affinity Photoを併用するのもいいやり方なのではと思っています。
本当にオトクなのか?
フォトプラン1TB ー Lightroom単体 = 差額¥1,200
6ヶ月も経てば、Affinity Photoの元が取れる計算です。
Affinityの地味にすごい点
1. 動作がめちゃ軽い
Adobe Photoshopと比較して、明らかに動作のレスポンスが速いです。Adobeのクリエイティブ系のソフトは、長年の歴史で機能を継ぎ足してごちゃごちゃしているのか、制作環境やプロジェクトを問わず、総じてどこかモッサリした挙動をします。
対してAffinityのソフトはどれもかなりサクサクと動くので非常に快適です。
2. psdやai形式のファイルにも対応
読み込みや書き出しに特段の制限もなく、素人目線ながら使っている限りは違和感がありませんでした。
3. 買い切り ¥6,500
Affinityは買い切りソフトウェアです。しかもこのお値段。ミラーレス一眼で撮影した大きなサイズの画像処理をPhotoshop同等に扱えるとなるとかなり良心的です。
https://affinity.serif.com/ja-jp/affinity-pricing/
Affinityのイマイチな点
現在AffinityはバージョンV2がリリースされていますが、現時点でAdobeからまるごとお引っ越しできるか問われると、まだちょっと肯定しにくいところがあります。これには主に3つの理由があります。
1. Lightroomのような写真管理ができない
Affinity PhotoはRAW画像のレタッチに対応していますが、パソコン上の膨大な写真を一元管理する機能がありません。Photoshopの代わりにはなるけれど、Lightroomの代わりにはならないということです。
また調べた限りではLightroomプリセットも使えないようです。なんだかなーという感じ。
2. Adobe Fonts を失う
趣味の範囲内である程度フォントにこだわりたい場合、現状Adobe Fontsが圧倒的にコスパに優れています。フォントメーカーのサブスクもありますが、ボリュームに対してどれも高価です。(Monotype Fontsやmojimoみたいな穴場もあるが、やはりAdobe Fontsは優秀。)
→ 『mojimo』
3. 縦書きに公式対応していない
※有志の方による改造フォントで対応できるらしい?
→ 『日本語組版のためのフォント for Affinity』
結論
Adobeが偉大なのは認めますが、値上げするんだったらもうちょっと早く言ってほしいです。
偉大なAdobeの歴史