はじめに
先般、Astroを使って当ブログを静的サイト化しました。当初のデプロイ先としては GitHub Pages を使っていたのですが、使っているうちにいくつか微妙な点が生じたので、Cloudflare Pages という別のホスティングサービスに乗り換えました。両者の比較はあまりネット上になかったので記事にします。なお当方Webについては素人なのでご容赦下さい。
乗り換えに伴って、https://eizo-gak.pages.dev というURLで当サイトにアクセスできるようになりました。そのうち独自ドメインの eizo-gak.com を当サイトに割り当てるので、わざわざここで書く意味はないかもしれませんが。
Cloudflare Pagesの何がいい?
1. ビルド時間について
各ホスティングサービスの無料枠には、サイト展開時のBuildに時間・回数の制限が設けられています。GitHub Pagesは「1時間あたり最大10回」、Cloudflare Pagesは「500回/月」で、ともに無料の割には恵まれていると思います。
類似のサービスでも料金の思想は様々で、例えばGitLab Pagesは「400分/月」の制限がありますので、頻繁な更新のあるWebサイトを運営する方は注意が必要かもしれません。
2. Privateリポジトリについて
私はGitHubの無料プランである 「GitHub Free」 に登録しているので、GitHub Pages を使うときには 「パブリック・リポジトリ」 を使用する必要があります。要するにAstroのプロジェクトの中身を公開する必要があります。やましい物が入っているわけではないですが、「下書き未公開(draft)にしてある記事も、世に出てしまう」 という恥ずかしさはあります。
リポジトリが"Private"だと公開されない
一方で Cloudflare Pages は、リポジトリがPrivateであろうとPublicであろうと公開に差し障りありません。また、GitHubとの連携も非常にスムーズです。 「Cloudflareのダッシュボード画面でPagesのプロジェクトを立ち上げる → GitHubアカウント連携を認証 → リポジトリとbranchを選択 → Astro等のフレームワークを選択 → Git push」 と、連携の設定自体はGUIで完結するので初心者にも優しい作りをしています。
3. 表示速度について
どういう仕組みや理由なのか不明ですが、同じコンテンツをデプロイした場合でも、Cloudflare Pagesのほうが GitHub Pages よりも表示速度が速いと感じます。特に画像の読み込み速度が改善しました。GitHub Pagesでは遅れが目立っていた記事一覧ページのサムネイル表示も、Cloudflare Pagesでは一瞬です。これはかなり感動しました。
4. 商用利用について
あとから調べて知ったのですが、GitHub Pagesって商用利用は規制されているんですよね。
この”商用利用”のNGラインがいまいちよくわからなくて、単にECサイト的な使い方を禁止しているだけなのか、趣味の利用でもPR系全般の取り扱いが禁止なのか微妙な感じです。解釈によっては規約に引っかかる過去記事がありそうなので一応、GitHub Pages以外のサービスに引っ越すのがいいかなと思った次第です。
この点、Cloudflare Pages、Netlify、Vercel(有料プラン)には商用利用の制限が設けられていません。Cloudflareとか制限がヌルすぎて、一時期違法アップロードサイトの温床になっていたらしいです。
まとめ
趣味で安上がりな静的サイトを構築したい人には、Cloudflare Pagesが結構良さげな選択肢になるのではないかと思いました。乗り換えて満足しています。Cloudflareの公式サイトには、「常に気前のいい無料プランを提供してきましたし、今後も提供していきますが…」 というやたら自信に満ち溢れたコメントが書かれていてちょっとおもしろいんですが、これが本当に気前がいいサービスなのだから大したものだと思います。
安心と信頼のクラウドフレア大先生
Links
→ 『日本国内だとNetlifyよりCloudflare Pagesの方が速い!』 (Qiita/@akitkat)