潮風のまち、銚子をめぐる写真旅|FUJIFILM X & SIGMA fp

雪原てとら 雪原てとら
2022年9月21日
潮風のまち、銚子をめぐる写真旅|FUJIFILM X & SIGMA fp

真夏の潮風が吹く銚子を、自転車でめぐる。

この写真旅は、先月参加した 「PVSF」 という動画投稿イベントの撮影を兼ねていました。そんなわけで今回は、①「PVSFで動画を合作しませんか?」 と私に持ちかけてくれたRyutoさん (@ryuto_tkg) 、②映像学区のファンということでいらっしゃったtaiseiさん、③私(うp主)の3名でめぐります。

旅の始まりはJR成田線の乗車から。千葉県でもこのあたりまでくると列車の本数が少なくなり、ローカル線の様相をみせます。4両編成の車内にはボックスシートが用意されており、ちょうど今回のようなグループでの旅には便利です。

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銚子の観光エリアはちょっと広いので、「レンタサイクル銚子」というサービスで自転車を予約しておきました。1日¥1500くらいで利用できるのでかなりコスパの良い移動手段です。「銚子電鉄」という鉄道路線もありますが、列車本数が少ないので自転車のほうが便利だと思います。

Twitterで調べると、この自転車を使う観光客は結構多いようで、休日は予約がいっぱいになることもあるそうです。ご利用の際はお早めのご予約をおすすめします。また雨天・強風時は貸出が中止されることがあります。

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SIGMA fp

関東平野を築いた利根川を渡ります。辺り360°見回すと、様々な場所に風車が立ち並んでいました。海からの風を受けとめる街であるため、風力発電が盛んなようです。同じような光景は秋田県沿岸でも目にすることができます。青い大空に、海のさざなみと白い風車。いかにも夏に馴染む光景です。

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SIGMA fp

広い河口を、ボートがスピードを上げて通過していきます。動画版の1:40では、行き交う船舶を橋の上から撮影しています。これはスタビライザー片手にダッシュして撮影したものです。穏やかに見える映像作品にも派手なカメラワークが隠れているのです。

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「SIGMA fp」という珍しいカメラ

Ryutoさんの現在のメインカメラが SIGMA fp というカメラです。

このSIGMA、カメラに詳しくない方には聞き慣れないメーカーかもしれません。SIGMAはサードパーティー(純正外)のレンズメーカーとして有名で、映像学区ではEFマウント用の SIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM が何度か登場しています。

そのSIGMAが作ったカメラが 「fp」 です。SIGMAらしいモノクロデザインが秀逸なのは言うまでもないですが、機能も面白いです。SSDを挿すだけでRAW動画が収録できたり、SNS向きでキャラの濃いカラーモードが多数搭載されています。

※記事中では、SIGMA fpで撮影された写真のみ 「fp」 のテロップが入っています。

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犬吠埼のダイナミックな地形

午後の犬吠埼へとやってきました。弧をえがく海岸線の先に立っている灯台が「犬吠埼灯台」です。日本の灯台の歴史を語るには欠かせないその1基の灯台は、午後の陽の光を浴びてやさしく輝いていました。

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懐かしの鉄道風景、銚子電鉄。

旅の最後に、銚子を走るノスタルジックな鉄道を訪れました。

銚子電鉄は、銚子・犬吠・外川を結ぶ全長約6kmの鉄道路線です。鉄道経営の危機に陥りながらも、なんとか廃線を免れています。そんな境遇もあるせいか設備がギリギリです。車両は他の鉄道会社の 「お下がりのお下がり」 。よく見るとレールはヘロヘロ。さらに供給電圧の面でも苦労があるのか、冷房をつけながら加速するとたまに室内灯が消えるそうです。

夕方の外川駅のさらに先にちょっとだけ伸びるレールの上には、既に引退した801という車両が留め置かれています。民家の駐車場のようなサイズの留置線です。藪に埋もれています。

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必要最低限の設備更新しかされなかったことで、現在でも昭和のような風景を楽しむことができる。それは銚子電鉄の危機が、逆に生み出してしまったエンターテインメントだと思います。この懐かしい光景がいつまで楽しめるかはわかりませんが、もし10年後も元気に走っていたら、また会いに行きたい路線です。

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SIGMA fp


おまけ

動画のエンディングに載せた1枚の写真を紹介します。「もしかしたら」 と思って過去の家族写真データを引っ張り出してきたところ、こちらの懐かしい画像が発掘されました。さきほど外川駅構内で留め置かれていた銚子電鉄801が、なんとまだ現役だったころのものです。当時まだ幼かった私はこの801号に乗車しています。

ほかにも、掲載はできませんが、113系という古い車両が夕陽に輝いている写真・夜の犬吠駅の写真などが残っていました。10年ぶりに見返した家族写真には様々な記憶が詰まっていて、心を打たれたものです。写真は思い出を残します。

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幼少期のうp主と、現役当時の銚子電鉄801



 
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