うp主が頻繁にやり取りしているクリエイターの友人は10人ほどいます。多いか少ないかは別として、映像学区としての活動の外で、私が個人的に「この人たちとは無限に喋っていられる。おかしい。」と感じている仲間がいるわけです。
私がここ数年たくさんの動画を作ってこられたのは、彼らの支えによるものだなぁと強く感じています。今回はクリエイターの”緩く・狭く・広いつながり”によって、私が得たものについて書きたいです。
居心地の良い関係とは何だろう
インターネット上の関わりは万人にすすめられるものではありません。入るワールド(界隈や集団)を間違えるとスキルが高すぎて殺伐としていますし、逆につまらないことばかりで揉めるケースも山ほどあります。
では居心地のいい関係とは、はたしてどんなものでしょうか。
はじめに、ある価値観だけが同じ関係がうれしいと思います。価値観が全く違うメンバーがそろうと確実に破綻します。かといって、環境や価値観がすべて同じではつまらないです。
次に、すべてを補完しあえる関係がうれしいと思います。ある人はサーバーを立ち上げ、ある人はネットに出回らないような話題を提供する。ある人は撮影旅行の計画を練り、ある人は撮影構図を理解し、ある人は撮影技法をマスターする。ある人はミニチュアをアレンジし、ある人はミニチュア用のパッケージをデザインする。
1人1人が、もはや無意識のうちにでも存在意義を発揮できてしまう。そんな環境ほど面白いものはありません。やりたいことをやりたい放題に求めていたら、たまたま嚙み合ってしまう。もちろん稀に噛み合わないこともあって、こじれると少々厄介ですけれども。
自分を客観視する
“つながり”があったことで、創作観を整理することができました。
映像学区を立ち上げてからのもっぱらのテーマは、みんながもっと楽しくカンタンにクリエイター活動する方法を共有することです。たくさんの動画・メディア・SNSを研究して、いまある課題やハードルを見つけています。日頃の投稿ではあれだけ落ち着きを装っていますが、活動の源となる感情は「怒り」です。「なぜこんなに大事なことを誰も言及しないんだい?」って感じで。
こういった怒りの発見を重ねると、だんだんと不満が自分にたまっていくことに気づきます。面倒なのは、これがしばしばTwitterやYouTubeでは表に出せないような不満であることです。これは何も映像学区のうp主に限らず、全クリエイター共通の悩みではないでしょうか。たとえば、ビジネス感が露骨に強いクリエイターを「なんとなく感情的に」という理由で嫌う人はたくさんいるでしょう。あるいは嫉妬だけで誰かを嫌いになるかもしれません。思ったことはしょうがない。
このような不満というか負の感情を、うまくTwitterに書くことはできません。ネットに生きる人が皆、140文字の文脈を読める人とは限らないからです。あいまいな内容で面倒事が起きるくらいならツイートを控えるべきです。
そんなときは仲間だけに共有して「この価値観は受け入れられないかも~()」と流すことにしています。はたから見れば完璧に陰口ですが、私は別に構わないと思っています。不満をため込んだあげく苦しむよりも、よっぽど穏便に済みます。自分の創作観を正直に振り返ることで、似たような不満を抱えているクリエイターも”いなくはない”と理解するに至りました。
少し話がズレてきましたが、これはつまり自分の方向性を客観的に確認できるということです。「こういう主張ってアリだよね?」と話題を振ってみることで、自分がズレた言及をしていないかチェックすることができました。もちろん完璧な指標ではないでしょうが、大きな指標にはできるはずです。
6年ルール
私はここまでの人生で、6年に1回友人関係をリセットしてきました。家族の転勤や受験があったからです。一定期間で知り合い関係が終わるのが寂しいばかりかといえば、実感として必ずしもそんなことはありません。常に自分を新しい環境におくことで「視野が広がる」とポジティブにとらえています。
はたして今回述べた「狭くて広いクリエイターのつながり」がどれほど続くのかは分かりません。けれど絶対に他では得られない知見を得られている、貴重な空間であることには間違いないはずです。いつも感謝しています。