夏のわくわく読書感想文コンクールに参加しました

雪原てとら 雪原てとら
2026年9月20日
Essay
wakdok 2026
夏のわくわく読書感想文コンクールに参加しました

1. 参加報告

今夏開催されました 『第4回 夏のわくわく読書感想文コンクール』 に参加しました。

『夏のわくわく読書感想文コンクール(略称:わくどく)』 とは、ほろあま (@horoama)さんによって2023年より毎年開催されている、インターネット参加型読書感想文コンクールです。一種の投稿祭みたいなもので、課題図書・自由図書から読みたい著作を好きに選び参加することが可能。

夏のわくわく読書感想文コンクール -わくどく-
「第4回 夏のわくわく読書感想文コンクール」を2026年に開催します。課題図書は芥川龍之介「杜子春」と江戸川乱歩「押絵と旅する男」です。本コンクールの略称は「わくどく」です。SNSではハッシュタグ「#wakdok」を使って是非盛り上げてください。
夏のわくわく読書感想文コンクール -わくどく- favicon https://8f-nai.net/wakdok/
夏のわくわく読書感想文コンクール -わくどく-

実は 「わくどく」 については、その存在を何年か前から認識していました。主催:ほろあまさんのブログがHugoというSSG(静的サイトジェネレータ)を採用して作られており、当方がブログの軽量化に取り組んでいた頃、参考によく拝読させていただいていたからです。

投稿した読書感想文は講評とともに公開されます。例年 “内閣総理大臣賞”(※内閣総理大臣から特に許可を得ているわけではない)も用意されており実に愉快。貴重な休暇をタイムラインばかり読むのに費やし、心がミームに染まっている自分みたいな人間にとって、ただしい日本語の書き方を思い出すにはちょうどいいイベントです。

こんなにおもしろい企画に、なぜこれまで参加できていなかったのか。「わくどく」 は、現実の小学生が夏休みの宿題として取り組む、読書感想文の在り様を大変リスペクトしているようでして、9月1日 朝の会まで に提出する必要があります。「宿題やったけど家に忘れました」 のノリで多少の遅刻は認めてもらえるようですが、私はとても忘れっぽい人間なので、毎年いつも12月くらいに読書感想文コンクールの存在を思い出し、その頃には既に時遅し…といったことが続いていたのでした。

幸い今年は、私の友人が 宮沢賢治 「春と修羅」 を薦めてくれたことがきっかけで命拾い。世間の小学生と同様、8月30日頃に夜なべして投稿にこぎつけました。

2. 感想ほか

読書感想文の課題を通じて、いつもより時間をかけて文学作品に向き合いました。うんうん悩みながら原稿用紙を書き上げたときの達成感は爽快でした。

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ところで、映像学区のブログでは、視聴したアニメや音楽をレビューするのが日課となっていますが、そうやって筆を執るときの姿勢が、今までと変わるきっかけにもなった気がします。読書感想文を書くにあたって 「どういった文章構成・論理展開にしようか」 と随分頭を使いながら取り組んだのに比べると、いつも書いている感想はどうしてもファストで速報的というか、作品を十分に噛み砕ききれておらず、仕上がりも薄っぺらかったのでは思い直しました。

もしかしたら、文字数のレギュレーション というのは、己の思考を表現するうえで重要なマイルストーンなのかもしれませんね。個人サイトの記事には文字数の下限も上限もありませんが、読書感想文には800/1200/2000字の制約が存在します。文字数の目標があることで、「じゃあこの中でどうやって作品の素晴らしさを伝えようか」と工夫する結果、いつもよりメリハリのある文章を意識的に組み立てられるようになるのではないかと思います。

いつもいつも熟考を尽くしたブログ記事を書けるのか、というと、正直現実的ではないと思います。最近考えているのは、“記事” と “ツイート” のあいだにもうひとつ、“記事にするほどでもないこと” みたいな中間カテゴリが必要なのではないかということです。きちんと記事を書こうとなると、先述の通り頭を酷使する必要がありますし、サムネを用意したり、タイトルを考えたりと色々大変です。例えば以前までnote.comに実装されていた 「つぶやき機能」 は、“記事にするほどでもないこと”を綴ることのできる良いモデルケースだと思います。記事になりきれていない何かの存在を大事にしていきたいです。

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話を戻しますが、幼い頃は、読書感想文コンクールの存在を正直 「いけ好かない」 と感じていました。“読書”の感想文という体裁でありながら、実態としては 「本を読んで、自身の経験を思い出し、こう生きていこうと思った」 というような自語りムーブがコンクールで評価されているケースも多く、読書感想文の書き方の教本でもそれが推奨されている状況。たしかに整った文章だけれど、それって本の感想に集中してなくね?趣旨ずれてない?自己啓発本を読んだならまだしも、小説を読んで突然内省する小学生なんて感受性豊かすぎて不自然じゃないか?と懐疑的な思考すら抱える小学生でありました。

評論家ではなく、まっさらな小学生が書く読書感想文なのだから、もっと自由に表現するべきだ!

学生のあいだ、たくさんの深夜アニメに出会い、この世の中にはまだたくさんの素晴らしい未視聴コンテンツが眠っている事に気が付きました。周囲のオタク達と布教しあい、感想を述べあう楽しさを知ります。そう、自由に作品の感想を言い合うのは本来とても楽しいことなのです。

「わくどく」 は、大人になってから気づく読書感想文の楽しさにコミットしているといえます。最後にもう1つ 「わくどく」 の素敵な点を紹介しますが、感想文の提出フォーマットにかなり寛容です。手書き・txt・docxといった従来の枠組みを超えて、音声ファイル・動画ファイルにも対応しています。あぁそうか、読書感想文ってこんなに自由でよかったんだ、と気づかせてくれる親切設計です。

 

 

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