メーカー別、三脚・雲台に対する個人的偏見

雪原てとら 雪原てとら
2026年3月28日
Essay
※誤り・失言・妄言を多分に含みます.
メーカー別、三脚・雲台に対する個人的偏見

1. 国内の三脚メーカー

SLIK(スリック)

美しい一枚は、揺るがぬ足元から。 高価なものから安価なものまでグラデーション豊かなラインナップがある国内メーカー。ビデオカメラを固定できればOKというファミリー層が買うにもいいだろう。スチル向けな製品が多い。

Velbon(ベルボン)

とにかくかわいい。 FHD-43Mという丸いビデオ雲台がある。UT-3ARというちっちゃなトラベル三脚もある。

HASKY(ハスキー)

撮り鉄が好んで使っている三脚。みんなハスキーを指名買いしていく。高さが出せることや頑丈にできていることが人気の秘密らしい。パイプが太くうっかりつま先をぶつけると負傷しそう。ハスキー3段、ハスキー4段などバリエーションがあって 「ハス3」 「ハス4」 の愛称がある。

Libec(リーベック)

日本が誇る映像用三脚メーカー。平和精機工業さん。製品ごとに詳しく語りたい。

・ HFMP / TH-M

コアなファンが多い自立式一脚。足元でロックを解除すると自立していたセンターポールを傾ける事ができ、パン・チルト・擬似的なスライダーショットまで撮影できる。1.8kgとやや重たいが、Sachtler FSB6のようなある程度重いビデオ雲台を載せても問題ないほど丈夫にできているらしい。

Libecのモノポッド「TH-M」は何がいいのか?|Akiraxe @GAIPRO.
LibecのTH-M、去年のInterBEEではかなり念密にハンズオンさせてもらい完全に導入予定でしたが、なんやかんやで時間が経ってしまい、実際に導入したのは今年に入ってから。その後もコロナ外出自粛の中で完全に使う機会を奪われ、ようやく最近になって使い始めたので、今回はTH-Mの利便性について独自目線でレポートしてみたいと思います。 前身のプロダクトにあたるLibec HFMP(ハンズフリーモノポッド)は一世風靡した国産一脚。当時で言えば「完全に自立する一脚」として注目を集めましたが、今でこそ様々なメーカーが自立型モノポッドを出しているので、特別めずらしいものではなくなったかもしれま
Libecのモノポッド「TH-M」は何がいいのか?|Akiraxe @GAIPRO. favicon https://note.com/gaipromotion/n/n2febf88adbf2
Libecのモノポッド「TH-M」は何がいいのか?|Akiraxe @GAIPRO.

・ TH-X / TH-Z

ミラーレスカメラ等の軽量機材向けのビデオ雲台。コンシューマー向け目玉商品みたいな位置づけなのだが、ヨドバシで試しに触るとパン(首振り)動作が結構ガタガタしている。経年でヘタっているだけなのだろうか。カメラワークをしたい人は、より上位に位置するNHシリーズのほうが満足できそう。

Libec TH-X 小型ビデオカメラ用3段三脚
エントリークラスでありながら軽量性、堅牢性、操作性をバランスよく備え、Libec TH-650HDをあらゆる面で進化させたニューモデルの三脚 【主な特長】 ■ビデオ&フォト両対応のデュアルヘッド仕様 65mmボール三脚とフラットベース三脚、どちらにも取り付け可能なデュアルヘッド仕様。 三脚だけでなく、スライダー、スケータードリー等に取り付けて使用することができます。■ワンタッチで着脱可能なスナップオン/オフプレートの採用 Manfrotto、Sachtler互換のスライドプレートは、ワンタッチ着脱機構により撮影現場で快適かつ素早いセッティングが可能です。 ※LIBEC ALLEX、RS等のスライドプレートは取り付けられません。ご注意
Libec TH-X 小型ビデオカメラ用3段三脚 favicon https://www.system5.jp/products/n_1110291
Libec TH-X 小型ビデオカメラ用3段三脚

・ NH20 / NH40(旧NH10 / NH30)

段階式カウンターバランス調整機構を搭載。野鳥撮影界隈で使われている印象がある。NH20が登場して旧式のNH10が安くなった。実はNH10の購入を検討していたが、金色のデザインがあまり好みでなかった。なぜNH30のような灰色に揃えなかったのか非常に疑問である。海外発のレビューが少ない。

【Next-Zero】『創想雑誌』
Next-Zero.com は、ACC*visualization、 ACC*Software、TDC Office JAPAN の三者が共同運営する映像技術情報発信サイトです。
 【Next-Zero】『創想雑誌』 favicon https://next-zero.com/ToppageCNT/sousou-zasshi/nicky.cgi?DT=20201122A#20201122A
 【Next-Zero】『創想雑誌』

・ H15

0.8~2kgという軽量なミラーレスカメラの領域でカウンターバランスを取れる、素晴らしいビデオ雲台。Uferの岸本先生がバックラッシュの少なさに感動して 「さよならVinten」 とか言っているレベルなので多分本当にすごい。世界最高のビデオ雲台の一つ。

軽量一眼でも完全バランスがとれる リーベックの画期的な三脚ヘッド Libec HS-150 を試してみた!
REPORT◎岸本 康   YouTube チャンネルのUfer! Art Documentary …
軽量一眼でも完全バランスがとれる リーベックの画期的な三脚ヘッド Libec HS-150 を試してみた! favicon https://videosalon.jp/report/libec-hs-150/
軽量一眼でも完全バランスがとれる リーベックの画期的な三脚ヘッド Libec HS-150 を試してみた!

2. 世界の三脚メーカー

ARCA-SWISS(アルカスイス)

アルカスイス互換でおなじみの「アルカスイス」。ミラーレスカメラユーザーの殆どが使っている、信頼の厚い規格だが、肝心のアルカスイスがどこで何をやっている会社なのかは誰も知らない。

Manfrotto(マンフロット)

イタリアが産んだ、世界を代表する三脚メーカー。マンフロット互換という世界最強のフネ(プレート)は映像制作のあらゆる現場で使われていて互換性がある。最近、映像学区はナイトロテック608というビデオ雲台を使い始めた。とっても良いです。

トラベル三脚はもちろん、ミニ三脚のPIXIや、フルード雲台、自由雲台、ギア雲台、ジンバル雲台等、だいたいなんでもある。初心者にも向いているが、他方でイタリアらしい個性的なデザインを隠しきれないせいで、初見だと 「おいなんだこれ、どうやって操作するんだ?」 と戸惑うものもある。

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Sachtler(ザハトラー)

映像業界のデファクトスタンダードといえる三脚メーカー。街頭でテレビ局の取材チームがいたらぜひ三脚に注目してみてほしい。99%の確率でSachtlerを使っている。

昔の時代の人は「ハトラー」と言っていた。おじいちゃんが「ハトラー」と呼んでいるのはサマになるけれど、若者が「ハトラー」と言うのはなんか違うと思ってしまう。ちょっとイタいまである。

雲台は油圧を伴わない機械式だそうで頑丈な作り。段階式カウンターバランス機構を搭載している。低価格帯のAceシリーズは制作会社に広く普及しているほか、繊細な動きに秀でたFSB6やFSB8は物撮り、飛行機の追っかけに重宝される。なお、ロシアの公安警察=ロシア連邦保安庁(FSB)とは一切関係がない。

アシの方では、Flowtech (フローテック) を目玉商品としている。従来ビデオ三脚を上に伸ばす時は、各脚の下の方にあるロックをひとつひとつ解除する必要があった。しかし、Flowtechはロックの位置を集約することで、この煩わしさから逃れることができるのだ。

これらの雲台は75mmハーフボールの三脚につけることを前提としているため、フラットベースの三脚に取り付けるのは至難の業(ネジをたくさん外す必要があるらしい)。その点、Libecのデュアルベースは理想的な機構と言える。

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Vinten(ヴィンテン)

Sachtlerのカウンターバランスは段階式だが、反対に 無段階式カウンターバランス を売りにしたのがVintenだ。お高い。Libecや中華メーカーが出てくるまでは、Vinten Blueが国内の至るところで活躍していたと思われる。前項で紹介したSachtlerと同様、実はVintenにも Flowtech が存在する

Peak Design(ピークデザイン)

カメラストラップやショルダーマウントが有名なPeak Designだが、TRAVEL TRIPODやPRO TRIPODといった三脚も出している。デザインや機能が優れている上、コンパクトにできており評価が高い。でもそれなりの重さがあったり、雲台が特殊だったりするので、電車で持ち運びするならLeofoto LS-224Cの圧勝だと思う。こちらのサイト様が詳しい↓

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Gitzo(ジッツォ)

フランスの三脚メーカー。お高い。触るとザラザラしてそう。スチルユーザーの憧れであるのは周知の事実だが、ムービーで使っているユーザーも見かける。これには理由がある。Sachtler等のビデオ三脚は安定感を高めるために二重ポール構造となっている。しかしそのぶん大きく重くなるため、取り回しが悪い。そこで「雲台はSachtlerのまま、脚だけGitzoに変えよう」というビデオグラファーが多いのだ。

Really Right Stuff(リアリーライトスタッフ)

本質情報 みたいなネーミングのブランド。その名に違わぬクオリティの良さを誇る。特に自由雲台が凄まじく良いらしい。Le○fotoにあらゆる製品をパクられている気がする。RSSはそろそろブチ切れてもおかしくない。なんにせよGitzoの対抗馬有力候補である。

 


3. 中華三脚メーカーほか

Smallrig

リグを作るついでに三脚も作っているメーカー、というかほぼ全てのカメラアクセサリーを作っている。お安い。DreamRigという「ぼくのかんがえたさいきょうのリグ」を製品にできる神みたいなサービスがあり、本当のSmallrigオタクはここに設計図を持ち込んで職人と打ち合わせをしている。

あらゆる製品に四桁の番号が付いている。Smallrigオタクであれば四桁の番号をいうだけで「あぁあのリグね」みたいに通じる。怖い。最近だと3751とか5755が脚光を浴びている。サイゼリヤみたいだ。

Ulanzi

Falcomともいう。Neewerあたりからも大体おなじ物が出る。携帯性の高いカメラアクセサリーを作るのが世界で一番上手い。、トラベル三脚、LEDビデオライト、なんでもある。Falcom F38 クイックリリースは天才の発明。Peak Designをオーバーキルしようとしている。

E-image

結構前の時代から、映像制作のプロとかが「比較的安くて良い感じ」と紹介している印象がある。てっきりイタリアかどこかのメーカーだと思っていたら普通に中国のメーカーだった。ヨドバシにも置いてあることが多いです。

Leofoto

レベルの高い、合格点を超えてくるような三脚をオールウェイズ出してくれる中華三脚メーカー。

ARTCISE・BENROにも明らかに同じ製品が存在しているため、OEM供給しているのではないかと囁かれている。ちなみにProfotoと間違える人もいるが、あれは照明機材メーカー。Fotoproとかもあってややこしい。

青いブランドイメージカラーとなった頃から、急に何かが覚醒し、ハイアマチュアの使用にも余裕で耐えるレベルになった。レンジャーシリーズ(LS-224C)やMT-03はこのブランドの火付け役だ。逆に、青くなる前の製品は地雷も多いので買ってはいけないらしい。ヨドバシにもたくさん置いてあります。

YC Onion

たまねぎ。食いしん坊が製品名を考えている電動スライダーメーカーだと思っていたら、いつの間にかスタイリッシュな三脚メーカーに様変わりしていた。

Flowtechのようなクイック昇降機構のついたPineta Peakシリーズは革命的。Flowtechよりも遥かに安価だが、デザインはFlowtechよりも洗練されているような気さえする。最近Pineta Proという自立式一脚をリリースした。中華メーカーにしてはややお高いが、Pinetaシリーズを買っておけばすべてが解決すると思う。

iFootage

一脚メーカーだと思っていたら、いつの間にか電動スライダーメーカーに様変わりしていた。

iFootage Cobraシリーズは世界一有名な自立式一脚。iFootage Komodo K5はお手軽撮影用途では圧倒的人気を誇る雲台。最近は Slider Nano 2 という電動スライダーが目玉商品らしい。かなりマーケティングが上手いと思う。

VANGUARD

低価格帯の製品もあった記憶があるが、最近は高級路線にシフトしているらしい。日本でも名の知れたブランドの割にレビューしている人が全然いない。実は台湾のメーカー。てっきり国内メーカーだと思い込んでいた。だからなんだという話だが。

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4. その他

SIRUI

これはシネマレンズメーカー。AFシネマレンズの今後に期待。

K&F Concept

これはフィルター屋さん。NDフィルターはここで手に入れるのが安い。

National Geographic

これは雑誌。およびドキュメンタリー放送会社。YouTubeで 「カバの袋叩きに遭うワニ」「バ科学」 等、迷作の数々を投稿してナショジオの視聴者を喜ばせている。

Tilta

Smallrig同様にケージ屋さんである。信頼感・高級感をまとっている部類。ゴツゴツしていてカッコいいね。

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