1. 国内のレンズメーカー
SIGMA
会津のレンズメーカー。自社設計のSAマウント・Lマウントカメラがあるからデモ機に困らなそう。 「おうちで工場見学」 系の教育番組 によく取材されている。
レフ機時代に安くていい感じのサードパーティーレンズを供給しまくり、大手カメラメーカーの肝を冷やした。そのせいか知らないがミラーレスカメラのマウントライセンス確保に苦労しているイメージ。逆に寛容だったE・X・Lマウントでは、大手メーカーとSIGMAのズームリング回転方向が逆になってしまい、正直だいぶ機会損失していると思う。
APS-Cミラーレス用レンズ(DC DN)が純正レンズの盲点を埋めている。…が、ズーム回転方向は逆。絞り環もほしかった。
レンズラインナップは大きく3つに分類される。Contemporaryラインは安価ながら真の実力者が好む、Artラインはデカくて高精細、Sportsラインはオタク趣味に重宝。あのエビフライがついに生産終了した。DGとDCとDNで初心者を混乱させる。
TAMRON
さいたま市見沼区のレンズメーカー。たまにお世話になっております。SONY Eマウント向けの Tamron 28-75mmF2.8 が大ヒットし、ミラーレス移行の流れにはなんとかついていけた印象。あと90mmマクロ(通称タムキュー)も人気で最近リニューアルされた。フィルター径をΦ67mmにしないと死ぬ病気にかかっている。
すごい穴場な焦点距離のズームレンズを出してくる。17-70mmF2.8はAPS-Cで初の 「これ1本でOK」 な素晴らしいレンズ。17-50mmや35-150mmあたりに関しては企画が天才だと思う。IBISのついているフルサイズ機でぜひ使いたい。
COSINA
ミラーレスMFレンズという変なジャンルで生き残ろうとしているメーカー。Voigtlander(フォクトレンダー)に勝機を見出した。シネマチック界隈にウケが良いらしく、BMPCC4KにNOKTON F0.95を付けるのが一時期ブームであった。でもVlogを撮るレンズじゃないと思う。
デザインがレトロで全部かっこいい。Eマウントの APO-LANTHAR 65mmF2 に興味。
MFレンズという特徴のおかげか、マウントのライセンスをいち早く提供してもらっているイメージ。特にRFマウントのフルサイズレンズが発表された時は全世界に衝撃を与えた。FUJIFILM機とも親和性が高そう。X-Pro3ユーザーは35mmの標準レンズを3本は所有している。
TOKINA
Tokinaの500mmミラーレンズを使っている知り合いがいる。部屋が汚い。
超広角レンズのコスパの良さとブルーの発色に定評がある。AFモーターのうるさいレンズが多い。APS-Cミラーレス機向けの atx-m 11-18mm を生み出したが、後発だし絞りリングは無いしでいまいち評価されていない。ちょっとかわいそう。
映画監督の桜風涼さんがatx-mとかSZを推していたが、氏のチャンネルでも最近Samyangにお株を奪われているのでいよいよ心配になってくる。ほんとすみません、やっぱり僕はViltroxのレンズを買います。
2. 欧州のレンズメーカー
Zeiss
誰もが知る由緒正しいレンズメーカー。赤のLeica、青のZeiss。日本人はツァイスと読むが、英語圏では 「座椅子」 と発音する。
Otus、Milvus などの変態レンズを世に送り出した。光学設計のセンスは良いんだけどガチで性癖が終わっている。なんかカタチがエロい。 レンズを作ることで性的欲求を満たすのは勘弁してほしい。でもZMとClassicシリーズはカッコいいし銘玉だと思います。Distagonほしい。
どのレンズ製品も、本物を見ると想像していたよりデカい。
やがてミラーレスの時代に移るとEマウント向けに Batis、Loxiaシリーズ を出す。レンズにLCDを備えており、異常性癖の片鱗が見え隠れするが、結婚式のシネマトグラファーも使う、プロに認められしレンズ。これらのユーザーは常人なので大丈夫。
Xマウントの黎明期に、サードパーティーなのか純正なのかよく分からない謎のレンズを3本出したが誰も知らない。 Touitシリーズ を買う人は信頼できるが、そんな人はあくまで変人であることを片時も忘れてはいけない。
2010年代までは、SONY Eマウントの純正レンズに T* の刻印でコラボしていた。これらのレンズは現在、型落ちしてお求めやすくなったのでフルサイズ入門者におすすめ。中古10万円以内で買える。 16-35mmF4 とか 55mm f1.8 とか。
カメラ本体を作ると大ゴケする。もうやめたほうがいい。というか最近新製品を出していないけど本当に大丈夫なのか。
Hasselblad
HANDMADE IN SWEDEN。レンズは日本製。
「カメラメーカー別」 の記事に書き忘れたので追記。なんかすげー高そうな中判デジタルカメラ作っている会社。焦点距離をcm表記にするLeicaも大概だが、こっちもなかなかのクセ。
うっかり XCD 3,4/75P を 「XCD 75mmF3.4」 なんて誤表記した日には夜道に気をつけなければいけない。
3. 中華レンズメーカーほか
SAMYANG
Rokinonのほうがイケてると思うが日本では 「サムヤンレンズ」 。SANYOではない。韓国のレンズメーカーです。結構な技術力はあるようで、24-70mmF2.8を作ったりもしている。普通にすごいと思う。調子に乗ってRFマウント用AFレンズを発売したが、きちんと粛清された。
その後登場した V-AFシリーズ が秀逸。小型のシネマレンズにAFを搭載した製品であり、アナモフィックアダプターや本格的なフォーカシング用アダプタが別売りで取り付けられる。これぞSAMYANGの個性が光る作品。
とりあえず 「映像制作向けです!」 って言っておけば多少レンズがデカ重でもいいと思っている可能性がある。
Viltrox
今最も勢いのある、中華レンズブランドがViltrox。
昔はマウントアダプターを作っていたが、突然覚醒してレンズ生産を開始した。APS-C向けレンズラインナップを影で盛り上げる。23mm、33mm、56mmのF1.4シリーズでSIGMAに突然喧嘩を売ったと思いきや、最近は 13mmF1.4・27mmF1.2・75mmF1.2 といった未開拓の焦点距離を開発し注目度が高まる。絞りリングを装着しているのが好感度高い。個人的に応援。
またラインナップはハイアマチュアだけでなく入門者にもやさしい。28mmF4.5のパンケーキ、56mmF1.7、35mmF1.7など新品2万円台のAFレンズも増えてきた。もっと知られて良いブランド。でもGoopassにはない。
SIRUI
昔はビデオ三脚メーカーだと思っていたが、最近はシネマレンズのほうが有名だと思う。AF搭載のシネマレンズ Night-Walker が登場したが、ややAFがぎこちなく描写も甘いとの評判。それをデメリットとみるか個性とみるかは価値観次第。
Laowa
広角のMFレンズが大好きな中華レンズブランド。星とか撮れそう。ところでXマウント版の 9mmF2.8 Zero-D が、なぜいつまで経ってもGoopassで取り扱われないのか疑問。他には細長いマクロレンズなんかもあり、物好きなYouTuberがよくレビューしている。
中一光学
フルサイズとか中判センサー向けに大口径単焦点レンズを製作しているブランド。APS-Cを使っているとあんまり縁が無い。
おそらく有名なのは135mmF1.4。三脚座細くて折れないか見ていて心配になる。
7artisans(七工匠)
COSINAを安く作ったらこうなりました的なブランド。
TTArtisan(銘匠光学)
7artisansとよく間違える。
ライカMマウント向けのレンズがあるが、ライカで使うというよりかはα7iiiにマウントアダプター経由で使うのが正しいお作法な感じがする。最近はAFレンズにも手を出している。
4. 通販会社
Kenko
紛れもない通販会社。チーフデモンストレータがわざわざ取扱商品をYouTubeで解説してくれるきめ細やかさ。昔はミラーレンズを作っていたらしいが、今はレンズフィルター等の撮影用品を作ったり、代理店的な商売をしたりしている。
KenkoのGrip Hot Shot IVという手袋おすすめです。冬場の撮影で重宝します。
PERGEAR
これも通販会社。読み方がわからない。一応パンケーキMFレンズやマウントアダプターを出していた記憶があるが、どっちかというと輸入代理店の印象のほうが強い。Pergear Japanをフォローしておくと、稀に他社の開発中レンズの情報などを入手できる。
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