バス貸切撮影会の文化に触れる これまで映像学区では、北海道で除雪列車を追いかけたり、航空祭でレンズを試したりと、少しコアでオタク的な要素のある世界に皆さんをご案内するような動画も作ってきました。ゆっくり実況だからこそ伝えられる、もしかしたらまだ発掘されていない写真文化があるかもしれないと信じて企画制作しています。今回もそんなコンセプトの動画となります。 ある視聴者さんからご招待をいただき、静岡県内で開催された有志のバス貸切撮影会『#秋葉の赤バスで行く乗り比べの旅』に同行させていただきました。秋葉バスサービス株式会社さんのご協力で2台のバスを撮影のために貸し切り、海・丘・街をめぐります。なお登場した車両(ナンバー末尾2346・296)の詳細は、以下をご参照ください。 → 秋葉バス~写真ギャラリー~ (公式サイト) バス貸切撮影会の魅力は、最適な光線(太陽の方向)で写真を撮るべく、バスの位置や方向をセットしてもらえることです。鉄道を撮る場合でもそうですが、一般的に乗り物の撮影では光線次第で写真の印象が大きく変わります。 とくに今回は有志撮影会だったこともあって、日頃からこういった撮影に慣れている洗練されたメンバーが集まっていたのが印象的でした。どのロケーションでも、広角で撮りたい人と望遠で撮りたい人がそれぞれ存在します。互いの映り込みを考え、構図が干渉しないようスピーディーに撮影する姿には圧倒されます。 私は写真撮影をゲームで例えることが多いのですが、街中を走るバスを撮るのと、貸切でバスを撮るのとでは、明確にゲーム性に違いがあると感じました。前者はどちらかというと、限られた空間から狭いスコープを覗いて、写真を文字通り「Shooting」するFPSゲームに近い作業です。一方で後者は、Euro Truck Simulator2でスクリーンショットを撮るような感覚に近いと思われます。車両の周囲を360°歩き回り、どうすれば魅力を引き出せる構図になるか考える作業です。 機材は広角レンズ1本、単焦点レンズ2本、カメラ1台で挑みました。たしかに解像度の高い写真を撮れたのですが、レンズ交換時にリアキャップをはめる時間が惜しく、ついにはマウントむき出しのまま鞄に入れるようになりました。したがって機材を大事にされる方は、このようなキットで参戦することはあまりおすすめしません(笑)。ボディは2台あるといいです。 あらためて運営はじめ関係者の皆様ありがとうございました。撮影お疲れ様でした。 お読みいただきありがとうございます。♥を押すとうp主が喜びます。
一年の最後に、今年視聴して心に残ったアニメを紹介して、感想を述べるコーナーです。 私はアニメ評論家ではないので、「このキャラの描写は最近の社会情勢を映し出している!」みたいにそれっぽいことを言える批評力もなければ、「このキャラはストア哲学をやるべきだ」みたいなことを言える語彙力があるわけではありません。一方で守備範囲の広さには自信があります。古い作品から新しい作品、メジャーからマイナーまでジャンルを問わず見るタイプです。 だから当ブログ読者のみなさんが、この記事を読んで「それ知らなかった!見たい!」と思えるようなアニメに出会えたら理想的だなと思っています。みなさんは2023年どんなアニメを観ましたか? ぼっち・ざ・ろっく! 厳密には2022年の作品なのですが「ぼっち・ざ・ろっく!」に触れないわけにはいかないでしょう。今やTwitterでファンアートを見かけない日はありません。誰もが知るアニメとなりました。 息遣いが伝わってくるようなその作画はとにかく魅力的ですが、中でも「ギターと孤独と青い惑星」は最高傑作です。ギターのネックに取りつけたアクションカムの構図をアニメで再現したのには度肝を抜かれましたし、各キャラクターの所作はバンドマンさんのYouTube解説を観てやっと全ての意味がわかるほど、細かでリアルな動きに仕上がっていました。 主人公の後藤ひとりはネット上でギターのカバー動画を投稿しており、その技術の高さから3万人(アニメ1話時点)のチャンネル登録者を抱えています。この3万人という数字はゆっくり映像学区の登録者数とほぼ同じだったので、境遇の一致が当時自分の心に刺さったのをよく覚えています。 シャングリ・ラ 2000年代のGONZO制作のアニメを観たくなったので視聴しました。舞台は地球温暖化が進んだのち、株価による経済が二酸化炭素の排出量を基準とする炭素経済に取って代わられた世界。炭素指数を下げるために東京都をまるごと森林化し、政府や住民を空中都市アトラスに移そうとした一方で、政策の失敗から貧しい人が地上に取り残されて歪みが生じます。 反政府組織のリーダーである主人公が、武力と知力の両面で政府を追い詰めていくのが良かった。ファイナンスや経済学を大学でちょっぴりかじった自分にとってはめちゃくちゃ面白かったアニメです。EDの音楽がいつ聴いても美しい。 エスタブライフ グレイトエスケープ 地下鉄半蔵門線の駅に広告が貼ってあって、不思議と興味が湧いたので視聴しました。なおこのアニメは半蔵門線ではなく大江戸線を乗り回すお話です。グレイトエスケープというタイトルの通り本作のテーマは「逃がし屋」。凝り固まった日常で限界になっている人に対して、「逃げる」という選択肢をちゃんと与えられる人って尊いなって思いました。 東のエデン 日本の大都市に10発の巡航ミサイルが着弾するお話。2010年代前半の、なんとも微妙に冴えわたらない空気感がうまく描写されているような感じがあります。サントラがいちいち大人な感じでおしゃれ。OPの曲とモーショングラフィックスが超かっこいい。作画にメリハリがあって、2010年代にしか出せないであろう独特のカッコ良さがあります。自分もコロナ禍がなかったら、サークルに入り浸ってこんな大学生活を送ってみたかったなぁ。 機動戦士ガンダム 水星の魔女 実は初ガンダム。学園が過ごしやすそう。スレッタとミオリネ、2人の関係性の結論を決め切らない感じが、奥ゆかしくて良いなって思いました。舞台が太陽系に収まっていて、惑星ごとの文化の差異がチラチラと垣間見えるのっていいですよね。 宇宙といえば、最近Star Citizenというスペースコンバットゲームをよくプレイしています。Star Citizenは「とにかく広い世界!たくさんの星!」ってよりかは「1つの星に1つの文化」って完成度をめざしているようで、これが良いんですよね。α版の現在はまだ1星系しか正式に実装されていませんが、自分はむしろこういう、ほどよく限定された空間の中に詰めこまれたストーリーを体験するのが好きなのかもしれません。 LAST EXILE + ラストエグザイル -銀翼のファム- 2003年放送のLAST EXILE。1回観たら忘れない独特のオープニング。 2011年放送の銀翼のファム。作風は少し異なるものの続編として最高の完成度。 LAST EXILEはぜひ観るべきだという意見をもらって視聴。それまで全く知らなかった作品です。でもこれが今年観た中で一番好きになったアニメなんですよね。とにかく今いちばん観てほしいアニメ。 ストーリーはすごくざっくり言えば、主人公たちが、気候変動を理由とする紛争に巻き込まれながら小型機(ヴァンシップ)で世界を冒険するお話です。ヴァンシップや艦艇のスチームパンクなメカデザインが素晴らしい。しかも厚い雲と猛烈な嵐の中を果敢に飛んでいくのだから、そんなのかっこいいにきまってるんですよ。 こういう見た目のアニメですから、てっきり近代ヨーロッパに一工夫したような世界なのかと思っていたら、どうもそんな単純なものではなく、なんならむしろゴリゴリのSFともいえる作品だったので本当にびっくりです(ネタバレ回避の限界)。 作品を評価する際によく「キャラが立っている」という表現がよく使われますが、LAST EXILEはその上のレベルを行っています。もはやキャラだけでなく「世界観が立っている」と表現するのがふさわしいです。随所にこだわりが感じられます。 作中ではいくつかの国が登場します。互いに対立したり、協力したり、あるいは国の中でも信条の違いで仲間割れしたりするんですが、どれも全く異なる文化を持っているのが印象的です。人間味あふれる近代の古き良きスチームパンクの世界のお話かと思ったら、隣国は得体のしれぬ近未来の技術を持った国、あるいは旧ソ連のような閉鎖国家だったりします。 また言語にも、並々ならぬこだわりが感じられます。異なる生活文化が異なる言葉をもたらすのは当然で、それがうまく表現されています。特にヴァンシップ乗りが別れの挨拶に「じゃあね!」「またな!」ではなく、「翼に風を!」「追い風を祈る!」と交わしていくのが本当に素晴らしい。LAST EXILE独自の世界観が、専門用語や見た目だけでなく、日常会話や所作を含めて描かれているわけです。まるで世界史の参考書を読んでいるような感覚になる作品でした。 スパイ教室 スパイをテーマとした作品が最近多いので、いろいろ被ってるんじゃないかと漠然とした不安があったんですが、良い意味で事前予想を裏切られました。たしかにご都合主義的な展開は0とは言えないものの、8人のヒロインがそれぞれの個性豊かに任務に挑戦していく"ノリ"がおもしろくて、素直に楽しめる不思議な作品でした。たくさんのキャラがいるのに誰一人としてモブ感がなくて良かったです。OP曲がリズミカルでお気に入り。続編が制作されたらまた観たいです。 アークナイツ 黎明前奏 2023年のアニメ技術大賞を自分なりに選ぶとすれば「アークナイツ 黎明前奏」です。2.35:1のシネマスコープサイズに、洗練された構図、ボケ感、迫力の5.1chサラウンドの音響と、映画のようなクオリティで毎週TV放送されたすごいアニメです。4Kでの上映もできるよう制作されているのでしょうか、文字や線がなんとなく細めで、新時代って感じがします。 ストーリーは鬱で重苦しく本当に救いがないので、心の元気なときに観ることをおすすめします。なお自分はというと、一周回ってアーミヤさんの曇った表情が気に入ってしまいました。もうだめかもしれません。 アークナイツのアニメは間違いなく、超広角コメディー勝負のアニメ『お兄ちゃんはおしまい(おにまい)』の対になる存在でしょう。『おにまい』については個別で記事を書いているので良かったら読んでみてください。→記事
たいして動画を出す暇もなくあれこれやっているうちに、今年も師走がやってきました。せめてブログくらいはちゃんと更新したいので、「今年見た○○」について振り返る記事を何本か書いて1年を締めたいなぁと思います。初回は今年いいなと思った音楽を振り返るコーナーです。なるべく配信されているものを選んでいるのでよかったら聴いてみてください。 アイドルマスターの曲 2023年に再生リストへ追加した曲の中で一番目立つのは、やっぱりアイドルマスターシリーズの曲だと思います。私はあんまり音ゲーをしない(というかスマホゲーしない)ので盲点だったのですが、アイマスはいい曲ばかりです。色んなストーリーを抱えた、色んなキャラクターが登場しているため、各々の個性にあわせて全く異なるジャンルを歌うのが魅力です。 最近サブスク配信が解禁されたため、ゲームを知らない人でもアイマスの良曲に出会えるようになりました。ライバー・バンドリーマー・プロセカプレイヤーの皆さんも一度、曲聴いたりMV見てみると。ただし、歴史の長いアイマス。積み上げてきた音楽の数があまりにも多いため、配信でも全ての楽曲を把握するのは困難です。まだまだ曲探しの旅が続きます。 THE IDOLM@STER|歌詞が前時代的だと言われるが、逆にそれが歴史を物語っていて好き。 花ざかりWeekend✿|華金の大人って感じの歌。曲はもちろん振り付けがあまりにも素晴らしい。 Starry Night|デレステのイベント曲。夏の曲らしいが冬の夜にも似合う切ない曲 Last Kiss|Starry Nightと同じく坂部剛さんが作曲。MVの振り付けすき。 Star Impression|ミリマスアニメの曲。「解き放つ!」で一斉に炊かれる照明好き。個人的にはゲーム版MVが好き。 電波感傷|ピアノで彩られたinstがおしゃれで良い。ボーカルメロディーは少し展開に苦労しているような印象も受けた。 海っぽい曲とか。ゲームの曲とか。 Front Wingの新作ゲーム、GINKAのOP曲を紹介します。コード進行についてはあまり詳しくないんですが、曲の展開に透き通る未来っぽい宇宙っぽい感じがあって非常に良いです。最近のFront WingのゲームはOPムービーで海潜りがち。あと「GINKA」のロゴが、ギャルゲらしからぬシンプルで洗練されたデザインで驚きました。レンズメーカーSIGMAのロゴを彷彿とさせます。 Star Trail|「海辺を♪🙂」→「見下ろす♪🙂」→「坂駆け下りて♪😇(キモチエエ~)」 海っぽい曲といえば「The Boon!」もよかった。(髪が黄色いほうの)マリンちゃんの曲。パチンコとかのほうが有名なキャラクターかもしれませんが、時々こういういい音楽を出してくるので油断なりません。 THE Boon!|MVは"平成の日本!"って感じで楽しい映像。 ゲーム曲で思い出せば「ドーナドーナのうた」もよく聴きました。サビ前のグリッサンド的なシンセ音が気に入っています。AメロとBメロのテレビゲーム感。サビではそれを引き継ぎつつ、切ないメロディーを展開するのが良い! ドーナドーナのうた|心地よい歌だがゲームの内容はどんなものなのか知らない 最近のアニメの曲 TVアニメ『スパイ教室』のOP曲である「灯火」が記憶に残っています。イントロのメロディーがとても好き。次回も見たいと思わせてくれる曲として秀逸。たいへんかっこいい。inst版も定期的に聴きたくなる。 灯火|「スパイ教室」OP曲。キャラクターは多いが、1人1人にしっかりフォーカスした脚本で満足感があった。 銀翼のファムの曲 『LAST EXILE (ラストエグザイル)』という2000年代前半に作られた素晴らしいアニメがあります。詳しくは別の記事で紹介するとして、『ラストエグザイル-銀翼のファム-』はその続編です。テイストが変わるので好みは分かれるようですが、作品のクオリティはとんでもなく高いです。今年観ていちばん楽しかったアニメかもしれない。 OP曲|サビのドラムでノリノリになれる。YouTubeにあったベースの演奏してみた動画がバチバチにかっこいい。 ED曲|主人公がスチームパンクの世界を飛び回る一方、SFなバックグラウンドも見え隠れするLAST EXILEを見事に表現した曲。 ケムリクサのED ケムリクサ。まだ最後まで視聴できていないんですが、「INDETERMINATE UNIVERSE」というED曲がかっこいいので紹介します。ボーカルによってバージョンがいくつか存在します。3人で合唱するバージョンが一番好きかな。冬の夜にこれ聴きながら歩けば、眠気が吹き飛びます。元気が出ます。カフェインと同じ効果がある楽曲です。 INDETERMINATE UNIVERSE|イントロが夜のニュース番組のサントラみたい。ストリングスのリフがかっこいい。 HYUNDAIのCM曲 YouTubeを観ていたら流れてきたCMの曲が良かったのでご紹介。HYUNDAIの新しい電気自動車だそうです。映像のほうは80年代のシティ・ポップが似合うアニメーションで、まぁ典型的な「パターン化されたエモ」って感じもしなくはないんですが、それはそれで心地いい。うまいことクルマのプロモーションと融合していていいなぁと思いました。 憧れのままに|ナレーションが絡むといい塩梅になる。キタニタツヤさんの曲はじめて聴いた。 記事を更新(12/19)
舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を観に行ってきました。「たまには映像だけじゃなく、生の舞台を観にいくと文化的知見が広がるはずだ」といった感じで家族に薦められて、なるほどたしかにその通りだ、と思ったのがきっかけです。劇場は東京・赤坂にあるTBS赤坂ACTシアター。大学の通学経路にも近くて、アクセスのいい場所でした。 思い返してみれば、私は演劇とかミュージカルといったものを、おおよそまじめに観た経験がありませんでした。リビングのデカいテレビで、宝塚の『はいからさんが通る』の上演映像を楽しんだことはありましたが、逆に言えばそれくらいです。そんなわけでいったい舞台とはどんなものなんだろうかと心の内で楽しみにしていました。 チケットを片手に 地下鉄の駅から階段を上がってくると、すぐにTBSの本社ビルが見えてきます。ACTシアターはそのすぐ隣の建物です。すでにハリー・ポッターの世界観が、劇場の外まで(なんなら赤坂駅の構内まで)広がっていて力の入れ具合が伝わります。 劇場って色々な演目をやっているものだと思い込んでいたのですが、ここはどうやらそうではなくて、現在のところはハリー・ポッターただ1つに専念しているみたいです。ただ、舞台を観た後では「これほどの演出だと、そりゃ専用劇場になるわけだわ…」という感想に変わります。 開演前の舞台を撮ってOKとのことで1枚。S席で楽しむことができました。お客さんは女性比が若干高いかなという印象でしたが肩身が狭いというほどではまったくありません。舞台によってはもっと男女比が偏っていることもあるんだそうです。 私はビビリなので開演20分前くらいには椅子に座っていました。ところがS席であるにも関わらず、開演10分前になっても周りがガラガラです。人気のハリポタ舞台、休日で満席近いはずなので「どういう状況?」と思っていました。面白いのがここからで、開演3分前くらいに、いかにも友達どうしって雰囲気のお客さんが何グループも入ってきます。しかもみんな「ギリ間に合った…!」と駆け込む感じじゃなくて、「さぁ今日も観るぞ…!」という顔。気がついた時には、見渡す限りの座席がどれも埋まっていました。 視界のいい席だったこともあって、どうやら周りが観劇ガチ勢のお客さんばかりだったらしく、みんな場馴れしているからこその入場作法だったようです。お客さんもプロって感じ。目に入るすべてが興味深い世界です。 高い完成度で演出される魔法の数々 『呪いの子』の時間軸はハリー・ポッターの19年後の世界。ハリーの子ども世代がわちゃわちゃし、周りの人物が巻き込まれてゆくお話です。シナリオはおなじみ、原作者のJ.K.ローリングさんが書いています。ハリー・ポッターの本もしくは映画を過去に一度楽しんだ人であれば、概ねついていけるように作られていると感じました。良いシナリオです。 さて、映画であれば魔法はCGを使って表現できますが、現実の劇場だとそうもいきません。 しかし驚くべきことに、照明や舞台装置を駆使した技術によって、体感では映画の表現と遜色ないくらいに魔法が再現されています。謎の技術によって、ワイヤーも見えないのにホウキが浮いたり、タイムターナーがくるくる回ったり、どう安全を確保しているのかさっぱり分からないですが、火柱が演者をかすめたりします。いずれも圧倒されました。そりゃあACTシアターがハリポタ専門になるわけです。 なかなかこの凄さを伝えるのが難しいので、公式のプロモーションビデオを参考に紹介します。以下の2つのPVには「ここはCGかな」と思うような効果がぱっと見いくつかあると思います。ところがこれら全てが、どういうわけかまったく同じ見た目で舞台上に表現されてしまうわけです。脳がとてもバグります。ディズニーランドに行ってアトラクションの技術面ばっかり気にしちゃうような人にとっては、おそらく最高の舞台かと思います。 空間と時間の織りなすリズム 場面転換のたびに、登場人物がマントをバサッとやって入退場していきます。音楽とマッチした緩急のついた動き。モーショングラフィックスのチュートリアルで、イージングの概念を知った時くらいの新鮮さがそこにはあります。 舞台の展開に、場面転換・音楽・照明・魔法の効果で作られた心地いいリズムがあるわけです。伝わりづらい例えかもしれませんが、URA AC-promenadeさんによる〈物語〉シリーズの映像に込められたリズム感にも近いものを感じます。というか、URAさんの映像って改めて見てみると1つの劇みたいだなぁと。 舞台を楽しむ手段には、映像と観劇の2つの手段がありますが、両者の最大の違いは「舞台のどこにフォーカスできるか」です。舞台映像を視聴する場合は基本的にレンズで切り取られているので、どうしても喋っている登場人物が大きく印象付けられてしまうのに対し、観劇では舞台上のどこを見ても自由です。好きなところに目線を運ぶことができます。 上演中、いつもメインの登場人物だけが喋っているわけではありません。例えばホグワーツ特急の車内では、他の生徒たちが周囲の座席で会話を繰り広げています。どんなシーンでも照明が当たっている限り、基本静止する人物というのが存在せず皆生きています。そういったシーンで、主人公以外にもフォーカスできるのは観劇の面白いところで、これは世界観にどっぷり浸かるうえで大切な要素なのではないでしょうか。まるで『らき☆すた』OPのガヤ部分みたいに、全員が喋っていて、全員に動きも与えられているイメージ。このイメージを体験できるのは観劇の醍醐味です。 記憶に残るサウンド 音響も素晴らしかったです。本作ではタイムターナーというタイムマシンがひとつのキーアイテムですが、これが使われる時にすさまじい重低音が響くので、ぐっと観ている側も時間軸に引き込まれる感触があります。映画館よりも凄い重低音で、まるで風を感じるようなレベルです。それから、ディメンターさんが登場する時のサウンドは普通に怖いので、あれは小さい子どもが見たらたぶん泣きます。関係あるのかどうかは知りませんが、未就学児は入場不可です。 こんなカワイイものではない。 演者さんの滑舌が良いのは言うまでもないことですが、早口のセリフが3時間(途中休憩ありではあるが)ほぼぶっ通しで耳に飛び込んでくるので、観ている側も頭がフル回転になります。閉幕直後、帰宅するまでは不思議と疲れはなかったのですが、その晩寝たときの夢は延々とハリポタのセリフが流れていたので、記憶にはいい刺激になっているんだと思いました。 あんまり語りすぎるとネタバレになってしまうので控えますが、舞台が持つ独特の時間・空間は、想像していた以上に記憶に深く刻まれるものでした。リピーターがいっぱいいるのも納得です。劇場に足を運んで本当に良かったです。 上映3時間は腰に悪いですが、充実した最高の3時間です。
みんなに愛されてきたTwitterが、いつの間にか実業家のイーロン・マスクさんに買い取られ、気がつけば「X」という名前になり、ついムキになって「こんなTwitterやめてやる」と威勢のいいことを言っておきながら、結局いつもTwitterを離れられない人たちを見て、悪い笑みを浮かべている日々です。SNS激動の2023年もあと2ヶ月弱で終わります。 もし明日の朝、Xのタイムラインが消滅していたらどうしましょう。そのような場合、私はツイート(ポスト)する代わりにeizo-gak.comで発信をつづけることにします。DMの代わりには、映像学区のメールをどうぞご活用ください。 しかし私がeizo-gak.comを立ち上げた理由は、なにもXが死んだ時の備えのためだけではありません。もともと個人サイト特有の自由な雰囲気が気に入っており、そんな環境で良い文章を書いてみたいという憧れがあったからです。 インターネットのいいところは、誰でも自由に独自の意見や経験を発信できるという自由さです。テレビや書籍とは異なり、特別な資格や肩書きが必要なく、個々のユニークで斬新な発信が可能です。誰が書いたのかは分からないので信ぴょう性はおいておくにしても、各々の興味深い体験や独自の視点にアクセスできます。 このような特徴をいちばんよく汲んでいるのが、個人ブログに日記的に書かれた文章だと思います。Google検索で見つけるのは難しくなってきましたが、今でも純粋に執筆を楽しむことを重視した、商業的な側面を持たない個人ブログというのは存在しています。(Hugoというホスティングサービスで建てられたブログはこの傾向が顕著。おすすめ。)こうしたブログは、執筆者の文章への情熱が溢れていて、「この人は本当に文章を愛しているんだな」という感覚が伝わってきます。 私はどうもニワカながらに個人サイト文化を崇拝しているところがあって、eizo-gak.comにもその思想が映っています。そういえば最近ホームページの真ん中あたりに、バナーの表示エリアを追加しました。せっかくならば我がサイトでも、古き良き相互リンク文化の再現をやってみようというわけです。 第一弾として「とうかみ日記」様とのバナー交換が実現しました。もし精力的に個人ブログで文章を書いている方で、映像学区とのバナー交換をしたいという方がいらっしゃいましたら、DMまたはメールでご連絡いただければと考えています。 それから、動画を作る時間がなかなか取れないうp主にかこつけて、「時間ねぇー」のバナーもお借りしています。こちらは、昔ながらの個人サイトによく貼られていたWebリングバナーです。白黒のバナーってどんなサイトにも馴染むので良いなと思いました。
こんにちは。最近ようやく自分のGoogle Chromeに「対話型AI」というブックマークフォルダーを作りました。いつも時代に乗り遅れ気味の映像学区です。これまでもAI関連のサービスはいくつか試してきたのですが、ここ1年でBingに実装された Image Creator とBingチャットを使ってきて、あらためて優秀だなぁと思ったので記事にしたいと思います。 Image Creatorにイラストを描いてもらう はじめにどうでもいい情報ですが、私がお絵かきAIを使うときの気持ちは「Image Creatorでイラストを描く」ではなく、むしろ「Image Creatorさんに描いてもらう」あるいは「描いていただく」って感じです。デジタルへの畏怖の念です。 → Microsoft Bing の Image Creator さて、Image Creatorの優秀さはベースとなっているサービスで裏付けられているようなものでしょう。あのChatGPTでおなじみのOpenAIが開発した「DALL・E 3」に対応しています。MicrosoftとOpenAIは、このところお互いに仲がいいようです。Bingの中でこういった機能をタダで体験できるのは1ユーザーとしてはとてもありがたいことです。 さっそく何枚かのキャラクターイラストを描いてもらいました。 かわいい~。 指先もいい意味でうまくごまかされている印象。 個人的にいちばん感動したのは、テキトーな日本語のプロンプトでも、それなりに破綻の無い絵を仕上げてくるところです。しかも、アニメ塗りと水彩塗りの中間みたいな、なんだかPixivで見かけるようなエモいキャラクターイラストです。10枚に1つは、これくらいの高い完成度で出力されるので、打率は高いほうだと思います。 私にとってのお絵描きAIといえば、これまではStable Diffusionでした。ローカルにインストールできるので、そこでいろいろと試すことができるんですよね。もちろんそれは何度生成しても無料ですし自由度も高いです。しかし、絵柄に合わせて好みのモデルを入手しなきゃいけなかったり、「masterpiece, best quality」みたいな謎のプロンプトを勉強する必要があったりして、なかなか思うようにいかなかったりします。 一方で、Image Creatorではそういった煩雑な作業は必要ありません。ごく普通の日本語で頼んでも、そこそこ希望通りのクオリティのイラストを描いてくれます。すごいことです。 ただし、生成の際に消費するブーストの数が決まっていて、それ以上を求めるならOpenAIのDALL・E 3に課金するしかありません。いつかこういうレベルのAIを、ローカルに入れて動かせるようになったらいいのになぁと思います。 インスピレーションあふれるイラストの数々。 文字はダメダメだが、漫画風のタッチがうまくいって感動。 気に入ったイラストをコレクションできる Bingチャットと戯れるひととき Image Creatorのブーストを使い果たしてしまったので、ここからは毎度おなじみGPT-4を搭載したBingチャットくんの登場です。相変わらず楽しいやり取りを続けています。 → GPT-4 を搭載した Bing チャット いつからそうなっていたのか存じ上げないのですが、最近BingのAIチャットをMicrosoft Edgeからだけではなく、Google Chromeからでも楽しめるようになったようです。これでかなり気軽さが増したので使う頻度が増えると思います。 なおBingのチャットはもともと、1度にできるやりとりの回数が30回に縛られています。ところがedge以外でこのチャットを利用すると、Microsoftによる謎の力でなんとわずか5回に制限されます。 もともと対話制限がある以上、BingのAIがプログラミングとかに向いていないことは分かっているんですが、それにしてもこれは余裕がないですね。1回1回の対話を大事にしていく必要があります。人間とLINEをするのとあまり変わらないです。
名前は知っている、あの観光地へ。 横浜在住の私にとって「有馬温泉」のイメージとは、地名こそ知っているものの「なんだか遠いところにあるんだろうな」というぼんやりしたものであった。せっかくの機会なので関西をクルマで巡る写真旅の途中、実際に有馬温泉に立ち寄ることにした。 神戸や西宮の街から見ると、有馬は六甲山の裏側に隠れている。Googleマップをなぞれば、とんでもなくアクセスの不便そうな場所に感じるが決してそんなことはない。高頻度の高速バス路線が、大阪・神戸の主要ターミナルと温泉街を直接結んでいるのだ。この日も温泉街の真ん中にある停留所では、次の発車を今か今かと待つ大型バスが軒をつらねていた。 訪問時はコロナ禍で人もまばらだったけれど、今はもっと賑やかで活気にあふれているに違いない。XF50-140mmF2.8で覗いた有馬温泉の光景には昭和の香りが残る。ただしそれは古く廃れたものではなくて、今に生き続けているものだ。
FUJIFILM X 交換レンズ フジノン ズーム 望遠 大口径 50-140mm F2.8通し 手ブレ補正 防塵防滴耐低温 リニアモーター(静音) 絞りリング F XF50-140MMF2.8 R LM OIS WR
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いま映像学区で使用している唯一の望遠レンズが、FUJIFILM XF56mmF1.2 Rだ。 これまで数多くの写真旅動画でこのレンズは活躍し、毎度会心の一枚を生み出してくれている。入手してから約2年が経過した今、私はあらためて詳細なレビューを書きたいと考えた。 そこで今回は、本レンズのメリット・デメリット・作例や導入経緯について、振り返る記事としたい。なおFUJIFILMからは、既に「XF56mmF1.2 R WR」というリニューアル版が登場しているが、本記事では手元にある旧型について紹介する。
フジノン XF56mmF1.2 R WR(※新型)
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(2024/10/04 11:19:49時点 Amazon調べ- 詳細) 中望遠×F1.2の明るさがこのサイズに 56mmという画角に馴染みがない人もいるかもしれないが、これは35mmフルサイズ換算で85mm、すなわち中望遠の域である。85mm単焦点レンズの主たる用途は人物ポートレート撮影だ。被写体と適度な距離でコミュニケーションをとることができる。ただしゆっくり映像学区は、そこまで人物撮影に重きをおいていない。 ではXF56mmF1.2を買った理由は何か。それはストリートスナップの楽しさを追求するためだ。込み入った街の中で、少し遠くのものを印象的に切り取りたい時には中望遠が役立つ。実際、POV PhotographerのSamuel Bassett氏(OpticalWanderという名前のほうが知られているかもしれない)もロンドンのスナップで85mmの単玉を好んで使っているようで、彼の作品を観た私は、次第に85mmという焦点距離に憧れをもつようになった。 レンズの描写能力 XF56mmF1.2の光学的なスペックは素晴らしい。大口径レンズならではの大胆なボケは魅力的だし、ピントが合ったときの解像度には度肝を抜かれる。参考のために、ゆっくり映像学区の制作環境を試し撮りしてみよう。特にキーボードの「テンキー8」あたりを拡大すると、すさまじい描写をしていることがわかる。 オリジナル(15MB)→ https://drive.google.com/file/d/15wZnVyxAqRQxnJDCwIg9UXNYnSloatub/view?usp=drive_link デザインと使用感 レンズのデザインは洗練されており、撮影していて純粋に楽しいと感じる。このレンズの最も心地いいところは、開放F1.2とは思えないほどコンパクトな筐体に、これだけの性能が詰まっていることだ。405gという重さも実にバランスが良い。 ゆっくり写真旅の制作において、カメラレンズの取り回しは思ったよりも苦労する。いつも車で移動できるとは限らないし、いつも助手や仲間がいるとも限らない。道中、美しい景色がいつ現れるか分からないのだから、カメラバッグからすばやく出し入れできることが求められるし、当然そのサイズは小さく軽いに越したことはない。 私が過去使用していた機材に、XF50-140mmF2.8というレンズがある。FUJIFILM Xマウントが誇るフラッグシップ望遠ズームレンズで、描写には相応の安定感がある。しかし出し入れするときの取り回しがどうにも悪く、使用頻度が落ちており結局手放してしまった。サイズも大きいのでストリートスナップでも目立ちすぎるように感じる。写真旅での使い勝手という一面だけ見れば、XF56mmがフラッグシップズームに勝利していることになり、これは私自身かなり驚いた。 ※これではあまりにもXF50-140がかわいそうなので擁護をしておくと、速い被写体や厳しい環境に対するAFの安定感は当然レッドバッジのほうに軍配が上がる。撮り逃しが許されない撮影には、やはりフラッグシップズームを持ち込んだほうがいいのかもしれない。良いレンズではある。 他のレンズも見てみよう FUJIFILM Xマウントには中望遠レンズがいくつかある。いろいろと候補を検討した中で、やっぱりXF56mmF1.2が自分の用途にマッチすると考えた経緯を紹介しておきたい。どのレンズも個性豊かで面白い。 ・XF50mmF2という小型のレンズがある。価格も手頃でAFも速く、よく解像するようだが、当時XF50-140mmF2.8を持っていたので必要性を感じなかったし、先がすぼんだデザインに納得がいかなかった。良い作例がネットにたくさんある。 ・XF50mmF1.0という大口径レンズはどうだろう。もともと35mmF1.0として企画されていたものが、開発段階で三脚座を付けるほど重くなってしまったらしく、50mmで再設計された。凄いスペックだが、私は価格とサイズで導入を諦めた。 ・XF60mmF2.4も候補のひとつだった。マクロレンズだが、なぜかこれでストリートスナップを撮っている人が一定数いるらしく、しかもそれなりに良い写真だらけなので、製品の名前に縛られた思考はいけないなと反省した。フォーカス時に前玉が飛び出るのがどうしても好きになれず導入をやめた。 ・XF90mmF2というレンズも検討した。フォロワーさんが使っているのを見たことがある。すぐれた描写に定評があるが、換算135mmの画角が普段遣いには狭すぎないかという懸念をぬぐえなかったため、はじめての中望遠単焦点には選ばないことにした。 ・XF56mmF1.2 APDというレンズもある。XF56mmF1.2の内部に、ボケの輪郭を滑らかにするAPDフィルターの入った派生レンズだ。これも素晴らしい作例がネット上にたくさん上がっている。いいレンズではありそうだが、APDフィルターを入れたために、光量に影響する・像面位相差AFが機能しないといったデメリットもある。 しんどいところ XF56mmF1.2の卓越した描写には満足していて、正直ツッコミどころがあまりない。ネット上のレビューでは「色収差がでる」とか「ボケが硬い」とか言われているが、個人的はそこまで気にならなかった。AFは、内部でゴトゴトという駆動音がする割には意外と俊敏。ただし、このレンズの設計は良くも悪くもスチル向けだ。 レンズ内手ぶれ補正(OIS)がないのは手持ちの動画撮影で厳しいと感じた。望遠で画を止めるのは至難の業なので、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)のないX-T3だとどうしても映像にブレが乗る。じゃあIBISが載っているX-H1ならいいのか、というと実はそうでもない。IBISが無理やり画を止めようとしているようで、動きモノの映像だとガックガクになってしまった。X-T5やX-H2sで解決されているようであれば乗り換えを検討したい。
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富士フイルム(FUJIFILM)
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季節ごとの記事を書き始めてからもう1年が経っていた。投稿頻度がけっして多いとはいえない映像学区ではあるが、「うp主が現在何をやりたがっているか」というロードマップをこうして季節ごとになんとなく提示している。これはみなさんとのコミュニケーションを図る上で、それなりに意味があることだと思う。 まずはこの夏を振り返ろう。とにかく猛暑と忙しさで大変だったが、なんとか2本の動画をアップすることができた。ともに写真のデザインについて独自の視点を含めた意見となった。 レタッチの話題については、かねてより視聴者から要望を頂いていたもので、ようやく形にできて嬉しい。ある意味で答えのない「色いじり」という話題に対し、コメントや引用ツイート等で様々な意見が寄せられ、とても参考になった。いまの私のレタッチは、いくらか強引だったり統一感がなかったりするので、もう少し学びを深めていきたい。 つづいてブログについて。 こちらは週1くらいの頻度で投稿することができた。とくに人気が高かったのが「高校文化祭のPV映像づくりで求められるもの」という記事だ。私の高校時代の体験を振り返って、当時の試行錯誤をみなさんにも共有した。こちらも引用ツイート等でたくさんの感想が届いており、とてもハッピーな気持ちになった。 映像の準備にはなんだかんだ数ヶ月単位の準備が必要なので、正直、文化祭シーズンの9月に執筆したのは遅すぎたかもしれない。私はなにごとも思いついた時に書きたい人間なので、そこのところは許してほしい。 改めて、このブログはこういう珍しい記事を書くにはかなり良い環境だと感じた。尺が短すぎたり、主張が尖っていたりして、ゆっくり解説に仕立てにくい原稿もたくさんあるので、ひきつづき活用していきたい。 しばらくお休みをいただいている、ゆっくり写真旅についても進捗を共有したい。 現在手元には、今年2月に日本一周の旅をした際の記録がある。その総データ量は500GBにも及ぶ。現在、3部構成のドキュメンタリーにするべく制作を進めており、このうち第Ⅰ部はすでに完成している。うまくいけば3部あわせて、来冬以降に公開できそうなので楽しみにしていてほしい。 さて、ここからは執筆中の原稿について。 ゆっくり映像学区の動画ではこれまで、動画やデザインについてのお話をメインに進めてきた。しかしこの秋からは新たに「プレゼンテーションスライドのデザイン」についても研究していきたいと考えている。一応ディスプレイに映るもなら何でも「映像」といえるだろうから、たぶん視聴者も許してくれるはずだ。 スライドデザインに興味を抱いた理由はいくつかあるが、詳しいことはまた別の機会に話すことにしよう。当チャンネルの視聴者には高校生や大学生も多いようなので、そういった層に役立つようなコンテンツを充実させていきたい。