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クリエイターの緩いつながりに感謝するお話
うp主が頻繁にやり取りしているクリエイターが10人ほどいます。映像学区としての活動の外で、私が個人的に「この人たちとは無限に喋っていられる。おかしい。」と感じている仲間がいるわけです。 私がここ数年たくさんの動画を作ってこられたのは、彼らの支えによるものだなぁと強く感じています。今回はクリエイターの"緩く・狭く・広いつながり"によって、私が得たものについて書きたいです。 居心地の良い関係とは何だろう インターネット上の関わりは万人にすすめられるものではありません。入るワールド(界隈や集団)を間違えるとスキルが高すぎて殺伐としていますし、逆につまらないことばかりで揉めるケースも山ほどあります。 では居心地のいい関係とは、はたしてどんなものでしょうか。 はじめに、ある価値観だけが同じ関係がうれしいと思います。価値観が全く違うメンバーがそろうと確実に破綻します。かといって、環境や価値観がすべて同じではつまらないです。 次に、すべてを補完しあえる関係がうれしいと思います。ある人はサーバーを立ち上げ、ある人はネットに出回らないような話題を提供する。ある人は撮影旅行の計画を練り、ある人は撮影構図を理解し、ある人は撮影技法をマスターする。ある人はミニチュアをアレンジし、ある人はミニチュア用のパッケージをデザインする。 1人1人が、もはや無意識のうちにでも存在意義を発揮できてしまう。そんな環境ほど面白いものはありません。やりたいことをやりたい放題に求めていたら、たまたま嚙み合ってしまう。もちろん稀に噛み合わないこともあって、こじれると少々厄介ですけれども。 自分を客観視する "つながり"があったことで、創作観を整理することができました。 映像学区を立ち上げてからのもっぱらのテーマは、みんながもっと楽しくカンタンにクリエイター活動する方法を共有することです。たくさんの動画・メディア・SNSを研究して、いまある課題やハードルを見つけています。日頃の投稿ではあれだけ落ち着きを装っていますが、活動の源となる感情は「怒り」です。「なぜこんなに大事なことを誰も言及しないんだい?」って感じで。 こういった怒りの発見を重ねると、だんだんと不満が自分にたまっていくことに気づきます。面倒なのは、これがしばしばTwitterやYouTubeでは表に出せないような不満であることです。これは何も映像学区のうp主に限らず、全クリエイター共通の悩みではないでしょうか。たとえば、ビジネス感が露骨に強いクリエイターを「なんとなく感情的に」という理由で嫌う人はたくさんいるでしょう。あるいは嫉妬だけで誰かを嫌いになるかもしれません。思ったことはしょうがない。 このような不満というか負の感情を、うまくTwitterに書くことはできません。ネットに生きる人が皆、140文字の文脈を読める人とは限らないからです。あいまいな内容で面倒事が起きるくらいならツイートを控えるべきです。 そんなときは仲間だけに共有して「この価値観は受け入れられないかも~()」と流すことにしています。はたから見れば完璧に陰口ですが、私は別に構わないと思っています。不満をため込んだあげく苦しむよりも、よっぽど穏便に済みます。自分の創作観を正直に振り返ることで、似たような不満を抱えているクリエイターも"いなくはない"と理解するに至りました。 少し話がズレてきましたが、これはつまり自分の方向性を客観的に確認できるということです。「こういう主張ってアリだよね?」と話題を振ってみることで、自分がズレた言及をしていないかチェックすることができました。もちろん完璧な指標ではないでしょうが、大きな指標にはできるはずです。 見知らぬ価値観を理解する "つながり"によって、自分の知りえない世界を理解する機会にもたくさん出会いました。 私は6年間ほど中高一貫の進学校に通っていたので、周りは東大や東工大のようなチョ~難しい大学を目指す学生ばかりでした。環境自体は紛れもなくいいと思いますが、世の中100%いいものなんてないわけです。 そういった環境は自分を追い込むにはいいものの、だんだん視野が狭くなります。例えば高校時代に通った塾の先生が「早稲田はFラン」みたいなことを、ノリでおっしゃるわけです(いま振り返れば笑い飛ばせる冗談でもなかったような気がします)。洗脳とまでは言わなくても、なんだか狂気のようなものを感じます。 全国の若者の約50%は大学に行かずに就職をするそうです。もちろんその割合くらいなら誰でも知っています。けれども、彼らのような「自分とは離れた環境に生きる人間」の思考に触れる機会がひとかけらもないのです。どんな事情があるにせよ彼らの思考・概念を知らなければ、世の中を考えるファーストステップにすらいけない。クローズドなDiscord通話のような環境では、クリエイターの経歴を知る機会もありましたが、幾度となく「まだ知らないことだらけだ」とハッとさせられました。 たしかに受験中には知らなくてもいい情報かもしれない。でも大学生のあいだも視野がぐっと狭いまま生きて、将来いざ意思決定に携わる時、壁になってもおかしくはないと想像しています。SNSでも、理解不足は立派な炎上原因の1つでしょう。 6年ルール 私はここまでの人生で、6年に1回友人関係をリセットしてきました。家族の転勤や受験があったからです。一定期間で知り合い関係が終わるのは、寂しいばかりでしょうか。いいえ実感としてそんなことはありません。常に自分を新しい環境におくことで「視野が広がる(気がする)わね」とポジティブにとらえています。 はたして、今回述べた「狭くて広いクリエイターのつながり」がどれほど続くのかは分かりません。けれど絶対に他では得られない知見を得られている、貴重な空間であることには間違いないはずです。いつも感謝しています。
真夏の浅草、ブルーインパルスが駆ける|FUJIFILM X-T3
記憶に残したい。そう強く感じる写真には、1年に一回くらい出会うことができる。2021年、私が記憶に残したい写真を選ぶのは簡単だった。それは、東京オリンピックの開会式の日、東京都心を2周したブルーインパルスの写真である。 今になって2021年を振り返ったとき、どうしてもブルーインパルスの記憶を置いてきぼりにできなかった。あのわずかな時間、一緒になって浅草でブルーインパルスを眺めた人たちのキラキラした最高の表情が忘れられない。それはカンタンに観られる光景ではないし、現地にいた人じゃないと分からない圧倒される感覚があった。この独特の感覚は、もっと多くのみなさんに共有されるべきだと思う。 eizo-gak.comのコンセプトは、うp主(雪原てとら)の思考を書き残すこと。だったら、やはり記事を書かずにはいられないと考えるようになった。この記事では、動画では触れなかったことについても追加している。 Google Earthでロケ地探しを重ねて、ブルーインパルスを撮影するなら隅田川沿いがベストだと判断した。せっかく東京に機体が来るなら、広角で建物と絡めてみたい。この地点でうまくいけば、現代の東京を象徴する東京スカイツリー・首都高速・アサヒビール本社などを、写真のストーリーに絡めることができる。 当日11:00まで機体通過経路は未公開だったが、熱心な航空ファンの経路予想を信じればここはまず外さない。しかも直前になって2回通過してくれることが分かって、ちょっぴりハッピーな気持ちになった。ここでは2回目の通過を振り返っている。 隅田川の空気感 私はずいぶん早くに到着。今回行動を共にするYUさんも、まもなくやってくる。 撮影機材を準備してからは暇なので、レンズを貸し借りしてニヤニヤしたり試写したりしていた。この後、まさかこんなに人が集まるなんて思わなかった。自らのキャパを早めに確保しておいて正解。広角レンズで撮るなら、ロケーションはどうしても限られてしまうので。 周りにも観衆が増えてきた。 河川敷には、日傘に仲良く収まるカップル。隣には、キットレンズの望遠ズームをわくわくしながら取り出す少年。その向こうには、フルサイズレフ機と広角F2.8ズームを持ってきたNPSストラップ持ち、たぶんガチの写真屋さんだろう。がっしりした三脚をちょっと遠慮気味に立てたお兄さんは、300mm F2.8で準備万端。まずとりあえず、自撮り棒を構える家族連れのお母さん。スマホ片手に会社を抜け出してきたクールビズのお姉さん。カメラも何も持たず、眩しそうに空を眺める初老の紳士。 みんな楽しみ方はそれぞれ。 ブルーインパルスの通過は、もう目前に迫っている。 その時。急にあたりが静かになった。これだけの人が集まっているけれど、通過が近いことをなんとなく悟って、みんな声を抑えたのである。数分前までおしゃべりばかりが聞こえていた隅田川河川敷は、もう川の波立ちの音や首都高の車のロードノイズまで聞こえるほど。とても華の観光地、浅草の光景ではない。向こうにある東武鉄道の線路からは、浅草駅の急カーブを曲がる普通電車の轟音がはっきり響いてくる。 ちょっと不思議。緊張感とワクワク感に包まれたこの静寂な空間、すがすがしい青空とあわせて1枚撮っておきたい。 主人公登場。 かすかなエンジン音が聞こえてきた。さぁどこからやってくる? 航空ショーにすら行ったことのない私は、まったく構図の組み方が分からなかった。想定以上に高いところを飛んできているのが分かったとき、もっと上へ上へ画角を修正しなければならないと気づいた。 ブルーインパルスがいつ通るかなんて気にしていない車もたくさん走っていそうな、首都高速6号向島線の高架。ここに画角の底を合わせる。空模様はどうか。ギャルゲにも使えそうなくらいのすばらしい夏空だ。かすかな雲はもう気にならないので、コンディションは完璧。あとは盛大なスモークをお願いするだけ。 スカイツリーの真上を通過する。 まだまだ。浅草橋のゴールデンウンコビルに寄ってくるまでじっと待って。 丁寧にシャッターを切る。X-T3の小気味良いシャッター音を響かせながら、チラチラと空を見上げる。ファインダー撮影で済ませるのはなんだかもったいない気がしたので、リアルのブルーインパルスを肉眼でも追いかける。 すごく綺麗だった。 ステキだった。 早すぎず遅すぎず、優雅で白い航跡が伸びていく。 エンジン音が遠ざかって、あたりに静寂がもどる。 直後に起こった大きな拍手がなにより印象的だった。 誰も「ありがとう!!」なんて叫ばない代わりに、その言葉を心に秘めた大きな拍手だった。主催者がこの場にいるわけでも、お偉いさんがこの場に来ているわけでもない。誰かが始めた寒いノリでもない。みんながただただ心の底から感謝しているはずだ。いいものを見せてもらいました、って感じで。 コロナ禍で、別に悪意はなくとも周囲がなんとなくギスギスした空気に包まれている。そんな時代の中で、久々に感じた大勢の心の温かさだった。テレビやフィクション上のストーリーでは満たされない何かが、ここでは満たされた気がした。 大勢の人が集まればたしかに密になるけれど、だれも大騒ぎなんてしなかった。ただ童心に帰るように見とれてしまった。 広角ズーム「XF10-24mmF4」の存在 次なる経由地、東京駅の方角へ去っていくブルーインパルスを名残惜しく見送る。 さようなら。 今回の撮影はすべて「XF 10-24mm F4 R OIS」という広角ズームレンズで済ませている。これは私が、SONY EマウントからFUJIFILM Xマウントに乗り換えた時に購入した最初のFUJIFILM純正レンズだ。OIS(手振れ補正)がついた400gほどのレンズで動画にも写真にも欠かせない一本。フルサイズ換算で画角15-36mmに相当する。 広角ズームの望遠端、24mm(換算35mm)付近は人物1人を中心としたメッセージを表すのに適している。ふだん人物撮影をまったくしない私にとって35mmレンズは難しくて扱いづらい。けれどもこういう人を撮る時には、途端にチョ~ありがたい撮影機材に変身する。 またフォトグラファーのYUさんとコラボできたことで、広角ズームでの撮影に集中することができた。彼は動画内でSIGMAの70-200mm / 150-600mmを持ってきてくれたことから分かる通り、望遠~超望遠撮影を大変得意としている。私がブルーインパルスに見とれながら広角でシャッターを切っている間、YUさんは5色のストライプを描く機体を望遠で見事に収めている。
『ゆっくり映像学区』の名前に込めている思い
ブランドネームの由来について、まじめに答えたことがなかったので書くことにします。 2020年の春、1か月ほどじっくり悩んだ末で一連の動画チュートリアル企画を『ゆっくり映像学区シリーズ』と名付けることに決めました。私は「学区」という響きがとても気に入っており、こだわりと覚悟をもってこのブランドネームを使っています。 学校・スクールのようなワードではなく「学区」をチョイスした理由は制作コンセプトにあります。それは「誰でもできる」こと。そして「趣味レベルでカンタンにできる、知っておくべきド基礎」の共有です。このコンセプトは年ごとに変えていますが、大枠はブレないようにしています。 うp主は先生になれない 私はどうにも、先端的な表現を教えるチュートリアルの制作に興味や自信がありません。それを高いクオリティで作れるクリエイターがもっとほかにいるからです。少なくとも私のやるべきことじゃないと思っています。例えばEpicなヘリコプター空撮であれば、Becki&Chrisの技法を輸入した予算たっぷりのクリエイターがやってくれます。BokehたっぷりのCinematic Shotが知りたければ、シネマカメラを扱うクリエイターのチャンネルにお邪魔すればいいだけ。 それらは他の人に任せておくべき分野です。 プロ向け機材を入れるほどの潤沢な資金も圧倒的な実力もない。クリエイティブなコンテストで優勝したこともないし、なんなら学校で賞をとったことも人生でたった一度しかない。だから映像学区のうp主は、誰かにモノを教えることができるほどエライ立場も実力も持っていないわけです。まだ知らないことが多すぎる。 でも、そんなうp主ですら「映像学区をやらなきゃ」と感じる理由ができてしまった。 失敗から学ぶデザインの基礎 私が動画づくりを始めたのは高校生のときです。当初チュートリアルを何度もくりかえし見て、ツールをほぼ覚え疑問点を解決できていたにも関わらず、いっこうに、「良い感じだなぁ」と満足できる動画が作れませんでした。 それはデザインができていなかったからです。視聴者の立場にのって企画を考える「広い意味のデザイン」と、洗練されたグラフィックを作るために何百年も蓄積されたテクニック「狭い意味のデザイン」。どちらも当時の私には欠落していたのです。 結果として過剰な表現を使った動画を、「すごいでしょ」と見せて恥ずかしい思いをしたことがあります。 たしかにこれは極端な体験であります。とはいえそのときに「デザインを意識すれば、余裕で解決できるじゃん」と教えてくれるサイトがあれば、こんな悲劇は起こらなかったはず。でも見当たるところには1つもありませんでした。相当な量のページや動画を見た自信はあるので、たぶん本当になかったのでしょう。 言い換えればこういう状況ではないでしょうか。無知→初心者のためのチュートリアルはある。中級者→上級者のチュートリアルもある。でも初心者→中級者のためのチュートリアルが欠落している。 ……それから数年後、コロナ禍で暇になったので「ゆっくり実況でもやってみたいなぁ」とぼんやり考えました。せっかくならニッチな需要を狙いたい。その時に思い出したのが、動画編集における基礎知識が見つからない苦労です。 Premiereの保存方法のような、動画編集ソフトの使い方はチュートリアルの代表的コンテンツ。たしかに初心者が最初にマスターすべき内容の1つです。けれどそれだけで、動画作りの「基礎のチュートリアル」が満たされているとはいえません。それは単なるツールの使い方であり、動画そのもののデザイン方法ではないからです。動画をデザインできるようにならないと、満足する動画を仕上げることはできないのです。 一度気づきさえすれば誰だってカンタンに分かるのに、でもなぜか共有されていなくて、しかも多くの人が詰まっている知識はいっぱいありました。"先生"に教えてもらうような高度なことではないのに。 動画をもっとカジュアルに。お友達に遊びのルールを教えあう感覚で、みんなの動画を良くしたい。
【東京・城南島】90年代のKITレンズで航空機を眺める|EF 35-80mm F4-5.6 + FUJIFILM X-T3
オンボロレンズで巡る、港湾地区。 私は横浜で育ったこともあって、よく横浜港の近くをお散歩してきました。おしゃれな豪華客船を迎え入れる横浜港も楽しいですが、"オタク心"をくすぐるのは、膨大な物流を処理するコンテナターミナルを中心とした"ガチ"の港湾地区のほうです。似たような景色は東京都の大井ふ頭周辺でも味わうことができます。 京急の平和島駅を降りて、東京モノレールを超えて、首都高速道路を超えて、脚がくたびれるほど歩きます。 コンテナシャーシのメカメカしさにはちょっと惚れます。あんな薄い台車に統一規格の40フィートコンテナががっちり固定されて、都道を疾走していくのです。ここではそのシャーシだけがうず高く積み上げられています。 パワーのあるトレーラーと、無動力のシャーシが別々に管理される光景をよく見ます。シャーシはコンテナやトレーラーと何回もくっついたり離れたりを繰り返すため走行距離や現在位置を追跡しにくいようで、管理のための技術開発がまだまだ進展しそうですね。 わぁ……かっこいい。 港湾地区の面白さの一つが、その独特な雰囲気や文化でしょう。たとえばこちらのPORT STORE。見た目は明らかにコンビニチェーンのファミリーマートですが、店舗表記が異なっています。これは「東京港福利厚生協会」という非営利団体が合弁店舗のかたちで出店している都合で、「FamilyMart」のロゴを使えないのが理由です。大人の事情にあふれています。 倉庫に囲まれたJRの線路を橋でまたぎました。この線路は人々の居住エリアからは離れた場所を経由する、JRの貨物線です。現在は至るところに緑が茂っていますが、鉄道輸送の全盛期にはひたすら線路が張り巡らされていたのでしょうか。 港湾地区というと無機質なコンクリートジャングルを想像されるかもしれません。しかし実際には緑もあります。ただし整備が行き届かないために雑草生え放題の道もあり、"キレイ"とはお世辞にも言えない緑が目立ちます。 港湾地区はまず徒歩が前提とされていないと感じます(まぁそりゃ当たり前ですが)。作業車やトレーラーがいかに滞りなく通過できるかを第一に道路が設計されているので、徒歩通行にはそこそこ注意が必要です。路駐も多いうえに、大型車の巻き上げる粉じんを時折浴びます。歩きで行くよりはバスで通るような道です。港湾を歩く雰囲気はキライじゃないけど、万人にはおすすめしません。 倉庫に出勤していく作業員とよくすれ違います。私は倉庫で2回バイトをしたことがありますが、なかなかの激務で2回とも派手に体調を崩しました。日本を支える物流関係者には本当に頭が上がりません。 工業地帯に隠れる海浜公園 羽田空港から運河をはさんで北側にあるのが城南島です。滑走路を展望することができるため、航空機の撮影ポイントとして有名。じりじりした蒸し暑さと強い日差しを浴びている城南島海浜公園にやってきました。ここが今日のゴールです。 だ~れもいない……。 滑走路と、航空機誘導用のアンテナや照明を望むことができます。 この城南島では、うまく航空機が通過するための気象条件があります。運よく「B滑走路が南風運用」という条件をクリアしたようで、たくさんの機体が真上を通過してくれました。 コロナ禍で飛行機が少ない夏ですが退屈しなかったです。とはいえ東京五輪がたくさんの外国人観光客を集めていれば、さらに楽しかったにちがいありません。 今回すべての写真をEF 35-80mm F4-5.6で撮影しています。このレンズは、Canonが1990年代に発売したエントリー向けのフィルム一眼レフカメラシリーズ「kiss」の北米版「EOS rebel G」のキットレンズです。かなりのキワモノレンズですが、なぜか我が家の納戸に20年以上眠っていた個体があり、現在でもときどき使用しています。機会があれば、その詳細を別の記事にします。 撮影当時はXマウントの望遠レンズを所有しておらず、SIGMA 18-35mm または Canon EF35-80mmという究極のレンズ選びを強いられました。結局後者をチョイスしたわけですが、これは正解でした。 APS-Cの80mmでも写真としてはギリギリ成立しますね。本来はEF70-200mmF2.8だったり、EF400mmF2.8のような望遠を持ってくるべき場所でしょう。航空機写真オタクは、あの重い70-200mmを「標準レンズね」と平気な顔で言うので恐ろしいです。 遊泳はできない場所でした。この雑多な感じの海岸がとてもいいんです。ASTIAのフィルムシミュレーションを組み合わせると、まるで遠い昔の記憶のように写し取ることができます。入道雲のした、80年代や90年代のシティポップでも流したい気分です。
雨降りの美しい東京・明治神宮を、単焦点レンズでめぐる
東京の大学に通っている私は、昼に授業が終わる日があると東京を散策することにしています。平日は休日に比べて人通りも少なく優雅な気分でいられるからです。今日は東京都心が抱える深緑の空間、明治神宮を訪れることにしました。 午後から雨が降る、秋の東京。さてどんな風景が待っているでしょうか。 傘に隠れて神宮参り しとしとと降る雨が足元を冷やしていきます。左手に傘、右手にカメラ、そして肩にGoProというスタイルだと手元が忙しくなりますね。ミラーレスカメラの最大の利点はファインダーを覗かなくていいことです。こんな空模様の日にはいちいちファインダーを覗いていると手元が疲れてしまいます。そして軽量コンパクトなのもまたOK。片手で1時間ほど振り回しても疲れない装備は、レイニーストリートスナップの前提条件です。 湿気をおびる砂利の参道が音を立てています。参道には側溝のようなものがありました。雨の日には本殿周辺から境内外側に向かって雨水が流れていくようです。明治神宮は水はけに気を使っている模様。秋も中盤にさしかかると、色づいた枯れ葉がはかなく積もっていきます。 換算85mm単焦点レンズの魅力 今回はXF56mmF1.2、単焦点レンズ1本縛りのストリートスナップです。これまでの所有レンズはすべてズームレンズだったので、「単焦点レンズって描写いいけど不便そうだなぁ」という思いがありました。しかしそれは間違いでした。 美しいショットをズームレンズで得ようとすると、レンズのサイズは重く巨大になります。その例がSIGMA 18-35mm F1.8でしょう(もちろんあれは動画に使うには便利なのですが)。一方、XF56mmF1.4のようなハイエンド単焦点レンズを使えば、すごく軽快なフットワークでこの写りに出会える。撮影の回数が増えて「いい写真が増えるな」と感じました。 こちらは、蜘蛛の巣に露がかかる灯籠です。 なんてふんわりしているのでしょう。語彙力のない私は、このメリハリのある描写を「空気感を写すようだ」と表現することにしています。まるで雪が積もるようにしっとりした、けれど鋭く冷たい雨粒を切り取ります。 参道をしばらくいくと、明治神宮に奉納された酒樽が並んでいます。『鬼ころし』のような有名な日本酒の名前もありました。どの樽もデザインに彩があって楽しいです。向かい側にはワイン樽も整然と奉納されています。 コントラストあふれる境内 都市の風景なのに誰もいない。そんな世界観をみると、はっとさせられます。それは音を排除した写真だとより強調されるでしょう。この閑散とした境内も年末年始の時期は参拝客でいっぱいになります。いつもの明治神宮からは、ちょっと想像できない風景です。 明治神宮の警備のことを神宮衛士というそうです。政教分離の現在ではもちろん公務員ではない警備員ですが、その風格は昔から変わらないようです。七五三の準備をする巫女さんが足早に通り過ぎていきました。
「ASTIA」で記憶にのこす夏の潮風、三崎・城ヶ島|FUJIFILM X-T3
首都圏の静かな漁港へ 今回の旅では、神奈川県の三浦・三崎港をめぐります。 映像学区が三浦半島にやってきたのは2回目です。かつての動画でペリー来航の地、浦賀をめぐりました。三浦半島といってもその表情は地域によって様々です。それは、狭い道路が山間を這う内陸部・東京湾を望む海岸部、のような単純なちがいではないと思います。浦賀・三崎・逗子、いずれも三浦半島の有名な海岸ですがどれも異なるおもしろさがあります。 三崎港は三浦半島の南の果てにある漁港です。新鮮な魚介をたのしめることは有名で、さきほど乗ってきた京急線には「みさきまぐろきっぷ」という、まぐろを楽しむための乗車券があるほど。でもどうせなら漁港の南に浮かぶ小さな自然島、城ヶ島の風景に足を伸ばしてみませんか? 夏空の城ヶ島大橋をわたる 三浦半島と城ヶ島のあいだには立派な横断橋が架かっています。徒歩でも渡れるので、風の穏やかな日には落ち着いて写真を撮ることができます。天候は恵まれ、一面の青空が広がりました。三浦半島の東と西を同時に眺められるのもここぐらいでしょうか。 城ヶ島大橋は1960年に開通してからずっと通行料が必要でしたが、2020年に無料化されました。二輪車のライダーさんも多いですね。ゆったりした2車線を軽快に通過していきます。 FUJIFILMのブルー・アクアが場を引き立てます。 今回使用したフィルムシミュレーションは「ASTIA」、ソフトな色味ながら彩りのある写真を楽しむことができます。 空気の湿り気とASTIAがここまで完璧にマッチするとは思いませんでした。夏の記憶を残すフィルムシミュレーションなら、これ一択。 1960年に完成した橋とは思えないような、開放的なデザインです。道路表記やらに傷みがあるのが好き。Wikipediaで「城ヶ島」の歴史をみると、令和に入ってからそれこそ「道路無料化」くらいのことしか更新されていません。こんなに移り変わりの少ない景色が首都圏にあるものなんですね。 絶壁の岩場をたどる デジタルデータの写真ならいくらでも視点を変えてあげることができます。穏やかに晴れた海と険しい地形のコントラストがあれば、いつまでファインダーを覗いていても飽きることはありません。 ここはひとつ、人のにぎわいがない世界を切り取ってみようと思いました。海までくだる階段をずっとずっと下りていきましょう。ハードな道があれば絶景が待っていると信じています。 「アブに注意」の看板におびえながらも階段を下りたのは正解でした。ダイナミックな風景が出迎えてくれます。不注意で落ちたら戻ってこられなさそうな崖ばっかりなので、慎重に三脚を立てます。 太平洋の深い蒼色はよく知っていますけれど、陽が当たる岩場の輝きにはなかなか気づきませんでした。まぶしい景色をじっくり楽しんで、写真で持ち帰る。そうすればいろんな発見があるものですね。 安房崎灯台が貨物船の行き交う東京湾を見守っています。以前は現在の安房崎灯台のさらに奥に、三浦大根みたいなカタチをした灯台があったそうです。 夕暮れの海を見下ろす 城ヶ島はアップダウンの激しい島なので、徒歩で楽しんでいるとあっという間に時間が過ぎていきます。お出かけの最後に城ヶ島大橋から夕焼けの西空を見渡すことにしましょう。潮風がすこし肌寒いですが、橋を歩く人はほとんど見かけないのでこの景色をひとり占めできます。にぎわいのある江の島とはまったく違う情景ですが、これはこれで悪くない。 あいにく時間がなくて、城ヶ島の西側をまわることができませんでした。こちらには平たい磯場や神社、城ヶ島灯台があるそうです。機会があればまた訪れたいですね。 港をくるりと避けるようなルートで狭い県道が走っています。 望遠レンズ | XF 50-140mm F2.8 城ヶ島の舞台では、FUJIFILMのフラグシップ望遠ズームレンズ「XF 50-140mm F2.8」を使いました。三脚座のついているような重いレンズははじめてですが、強力な手ぶれ補正のおかげで迷いのない撮影ができました。 X-T3と組み合わせると反応のいいAFを体感できます。ただしFUJINONレンズにしては反応が優秀すぎるので、波しぶきを動画撮影しているとフォーカスが騒がしく前後しました。静かな雰囲気の動画撮影ではMFにすることをおススメします。 10万円台と高価なレンズをチョイスしたきっかけは、フィルター径です。Φ72mmのレンズフィルターが付くので、広角ズームレンズ「XF10-24mm F4」とおなじNDフィルターを使い回すことができます。「無性にレンズを買いたい、でも迷ってしまったわね」という際には、フィルター径でレンズ選びするのもアリですよ。
雨の日本橋は、超広角スナップ向き|FUJIFILM X-T3 + XF10-24MM F4
東京の玄関口を飾る、クラシックとモダン 旅の出発点といえば、今も昔も間違いなくココ。東京の日本橋は江戸時代に街道の起点となって以来、多くの人の旅の出発点である。そのポジションは今も変わらない。わたしたちが「写真と旅」をテーマに動画をはじめるならばここがスタートにふさわしい。 梅雨明けの蒸し暑い11時、ドン曇りの日本橋でカメラを構える。 どこにレンズを向けても歴史と風格を感じる画になるのでよろしい。通りに面するクラシックな建築、上を見上げるとそれに乗っかる形で空に伸びる高層ビル群。東京2020大会の旗が揺れているのもお忘れなく。目と鼻の先の東京駅、それを超えた先には皇居・江戸城が待ち構えている。 タクシーは大都市それぞれの立派なシンボルになると思っている。ニューヨークでは黄色いNV200、ロンドンは丸っこいキャブが迎える。ここ東京ではオリンピック開催に合わせて「JPN TAXI」というスタイルが広まった。東京のタクシーは狭苦しい高級住宅街を潜り抜けても、大都会を駆け抜けてもいい画になる。 無機質な曇り空の下、ピカピカの車体を輝かせながら通過していく。 大型の高速バスが東京駅のほうへ行ったり来たりするのを見ると、あらためてターミナルっぽさを意識する。ここから首都高に乗れば、日本全国どこへだって一直線に向かうことができる。 ビジネスオフィスが並ぶ区画を歩く。ちょうど平日の正午近かったこともあって、首からIDカードをぶら下げた会社員のみなさんとよくすれ違った。六本木やみなとみらいでも見られる都会らしい光景のひとつ。思い思いにチョイスした飲食店に吸い込まれていく。 私も「そろそろお昼に」とカメラをしまっていたところ、雨がパラパラと降ってきた。すぐに「パラパラ」どころではなくゲリラ豪雨になったので雨宿り。三越向かいのスタバは混雑していたので、ひとまず日本橋の首都高速下に逃げ込む。 土砂降りの雨は写真にとってありがたい。独特の粒子感と霞みを楽しむことができるからだ。降るならぜひ中途半端な雨ではなく、ガッツリお願いしたい。 首都高の下だけにいるだけでも様々なストーリーに出会うことができる。いま日本橋に覆いかぶさっている首都高速都心環状線の高架は将来地下化されるそうだ。日本橋に青空をよみがえらせる、そんな壮大なプロジェクトの予定期間は約40年。青空の日本橋を観たい気持ちもあるが、きっと40年後には「高架も戦後らしくてよかったわね」と懐かしくなるに違いない。 雨上がりを這う 雨上がりのストリートスナップで忘れちゃいけない表現テクニックが「リフレクション・ショット」だ。揺らぎの収まった水たまりは、街並みを幻想的に反射してくれる。ヘッドライトやお店の光源があるとうれしい。 潤いのある金属・植木はとってもきれい。 XF10-24mmF4 R OISで撮影 撮影で主に使用したのは、FUJIFILMのミラーレス一眼「X-T3 + XF10-24mmF4」のコンビだ。XF10-24mmF4はフルサイズ換算15-36mmの汎用広角ズームレンズ。迫力あるスナップショットのほかに、電動スタビライザーを使った動画撮影にもマッチするレンズである。旅には必携の1本。 広角レンズをスナップで使うときはロケ地を注意深く選ばなくてはならない。つまらないベッドタウンで使うとテーマのない散漫な作品になることもあるし、電線や裏山が映り込んでしまうこともある。そういった中途半端な景色ではない、画角が活きるシチュエーションで使いたい。 日本橋では「半端」になる心配がない。あらゆる電柱は地中化され、舞台のように広い歩道がつづく。一方で、角を1つ曲がれば高層建築に囲まれた窮屈な路地に入る。超広角が得意とする"極端なシチュエーション"であふれているのだ。
eizo-gak.comにお引っ越し
みなさんこんにちは、雪原てとらです。今回はみなさんに「eizo-gak.com」というあたらしいブログをご紹介させていただくとともに、その立ち上げ経緯をお話しします。 なぜリニューアルするの? 「書く」ためです。 ゆっくり解説の原稿を50本ほど書いてきて気づいたことがあります。私の楽しんでいる趣味の1つが、執筆作業だということです。YouTubeの動画を完成させるまでにはいくつかの工程がありますが、その中でも原稿の執筆はとくに楽しい。 ブログはそんな私にとってありがたいスペースのひとつです。YouTubeのようにまとまった内容もいらないし、Twitterのように周りの意見を気にする必要もありません。すべてやりたい放題にできる。 書いていて心地よいブログデザイン ドメイン・サーバー・Wordpress・そして対応テーマを用意すれば、誰でもカンタンに良いデザインのサイトを立ち上げることができます。しかしそれだけでは、旧ブログ「digi-gak.com」を続けることがかないませんでした。 心地よく執筆するための「環境の美」が整っていなかったからです。 digi-gak.comでは国産の無料テーマを採用。「あわよくば広告収入を」と一部の記事に広告を付けていました。しかしGoogle Adsenseやテーマの仕様が壁になりレイアウトが整いませんでした。そのデザインは満足のいく「美」とはならず、気が付けば記事執筆よりもカスタマイズに精を出す結果に。 そこではじめて「書いていて心地のいいデザインがなければ、ブログは継続できないんだなぁ」と気づきました。これは私だけかもしれませんが、UIの良さはアプリやサービスを使うモチベーションを左右します。 今回リニューアルにあわせて、海外のあるWordpressテーマを採用しています。カスタマイズに試行錯誤しましたが、ようやく「書くことに集中できるデザイン」に到達した気がします。もちろんダメダメな部分もまだありますがね… ほどよい「美」「執筆」への追求はまだ続きました。 ブログ立ち上げにあたって参考にしたWebサイトがいくつかあります。その1つが FUJIFILMの「X Stories」です。ここにはFUJIFILMが作ったカメラに対する、写真家や開発者たちのTips・レビュー・こだわりなどがアーカイブされています。 X Storiesでは高度なWebアニメーションは使われていません。けれども、写真ギャラリーと文章そのものに「深み」があることで、見ごたえある記事を見せてくれるのです。これこそ理想だ!と感じました。 新・eizo-gak.comがやりたいこと digi-gak.comでは記事を書いたまま放置していることが多いです。映像学区関連の記事も当時は「テキトー」な執筆をしていたので、誤字脱字・曖昧さの残る文章が残っています。今あらためて見ると、とっても恥ずかしい。そしてサムネイルやブログ全体の統一感もほしい。 新しい「eizo-gak.com」では、まず旧サイトの再編集(リライト)をすすめます。サイト公開にあわせて「映像学区」のタグが付いた記事を用意していますが、今後ここに書きこみを増やすことで映像学区にふさわしいアーカイブを作ります。 やりたいことはもう1つあります。写真や小さなクリエイティブ観を表現する場としてeizo-gak.comを使いたい。 私はFUJIFILMのミラーレス一眼を愛用していますが、写真をゆるくアップロードする場は限られています。YouTubeはメインの拠点ですが、じっくり写真を見ていただくには適しません。TwitterやInstagramは手軽ですが、いやでもView数が目に入ってしまいます。もっとゆったりした、自己中心的なメディアが欲しいのです。 映像学区はありがたいことに登録者2万人を抱える中規模のチャンネルに成長しました。視聴者のみなさまへの感謝を忘れることはありません。 でも登録者が増えるにつれ「見られるもの」「需要と供給のバランス」という考えに、私が徐々に染め上がっている気がしているのです。たしかにそれは登録者がいるチャンネルにとって当たり前の責務。けれど、昔のように純粋にやりたいことを好きなようにやるクリエイティブ・チャンネルも確保しておかねば、と焦りを感じました。 知識や思考のアーカイブサイト、View数を無視して作りなおすサイト。それが「eizo-gak.com」です。
写真レイアウトだけでオシャレになる動画編集
動画を編集するとき、写真を取り入れるのはいい方法です。しかし最初は写真のレイアウトに悩むかもしれません。この記事では、動画における写真のレイアウトを理解しましょう。 画像優位性効果 テキストと比べて、画像は理解が速い。この性質を「画像優位性効果」といいます。プレゼンテーションの資料や絵本では頻繁に挿絵が登場しますが、動画づくりでも同じことをやればいいわけですね。 アスペクト比 動画と写真では、フレームのタテヨコ比「アスペクト比」が異なります。動画では16:9で、写真では3:2です。この違いは動画クリエイターにとって悩みの種になります。上下の狭い16:9の動画に3:2の写真を載せると、写真の上下がフレームと干渉したり、端が見切れたりするからです。レイアウトを整理する必要があります。 レイアウト例①|四角版 四角版レイアウトは、四隅すべてをフレームに納める方法です。 また四角版は、複数の写真を並べるときにも便利なレイアウトです。 レイアウト例②|三方裁ち落とし 三方裁ち落としは、写真のうち3辺をフレームの端に寄せるレイアウトです。 余ったスペースにテキストを加えたり、2枚目の写真を貼ったりしてみましょう。うまくレイアウトが整います。 レイアウト例③|四方裁ち落とし 四方裁ち落としは、画面全体に写真を貼るレイアウトです。写真の四隅を犠牲にしますが、ダイナミックな表現が可能になります。構図に余裕のある写真で使えます。 なお構図に余白のない写真で四方裁ち落としをすると、やや不自然な切れ方になります。
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