Skip to content Skip to footer

※注釈を入れると動画の質感がなんとなく上がる気がする(珍味)

ここ何本かのゆっくり写真旅で、ひそかに楽しんでいるのが「※(注釈)」の追加です。

テレビやYouTubeで放送されるCMの画面下には、よく注釈が並んでいます。この注釈のことを日本の法律では「打消し表示」と呼ぶそうです。誇大広告を防ぐためのルールに対して沿うように文章化されています。注意書きをCM内で読み上げる暇はないので、こうやって小さな文字で書いておくわけです。

クレーム回避・法律へのつじつま合わせなどと、ネガティブな印象を持たれる方も多いとは思いますが、「映像のデザイン技法」として見るとなかなか面白い文化なのではないかなと思います。もはや小さい「※」を入れる習慣は、一周回って「動画のデザインレイアウト」の1つとして馴染んでしまったのではないでしょうか。

映像学区ではとくに後ろめたい注釈を入れているわけではないですが、飾りとして動画に取り入れています。デザインの整う感じがするからです。日頃からテレビのフォーマットに目が慣れているせいかもしれません。

もっとも、私たちが小さいテキストを映像で目にする機会自体、今後徐々に増えると思っています。モニターの解像度が飛躍的に向上して、4K・8K・12Kの上映が可能になったからです。実際、4K放送の登場した現在では、テキストサイズの小さい番組も徐々に増えているような感覚があります。

たとえば、NHKで放送されたドラマ『17才の帝国』のEDクレジットは、いかにも「4K8Kで作ってからダウンコンバートしました」というメッセージを感じるテキストサイズでした。限界まで小さい文字ではあるんだけれども、決して読めないわけではない。小さい文字でも意外と読めるんですよね。

※映像学区では、制作した4K映像をFHDモニターで覗いてサイズ感を決めています(これで良いのかは分からない)