バス貸切撮影会の文化に触れる
これまで映像学区では、北海道で除雪列車を追いかけたり、航空祭でレンズを試したりと、少しコアでオタク的な要素のある世界に皆さんをご案内するような動画も作ってきました。ゆっくり実況だからこそ伝えられる、もしかしたらまだ発掘されていない写真文化があるかもしれないと信じて企画制作しています。今回もそんなコンセプトの動画となります。
ある視聴者さんからご招待をいただき、静岡県内で開催された有志のバス貸切撮影会『#秋葉の赤バスで行く乗り比べの旅』に同行させていただきました。秋葉バスサービス株式会社さんのご協力で2台のバスを撮影のために貸し切り、海・丘・街をめぐります。なお登場した車両(ナンバー末尾2346・296)の詳細は、以下をご参照ください。
バス貸切撮影会の魅力は、最適な光線(太陽の方向)で写真を撮るべく、バスの位置や方向をセットしてもらえることです。鉄道を撮る場合でもそうですが、一般的に乗り物の撮影では光線次第で写真の印象が大きく変わります。
とくに今回は有志撮影会だったこともあって、日頃からこういった撮影に慣れている洗練されたメンバーが集まっていたのが印象的でした。どのロケーションでも、広角で撮りたい人と望遠で撮りたい人がそれぞれ存在します。互いの映り込みを考え、構図が干渉しないようスピーディーに撮影する姿には圧倒されます。
私は写真撮影をゲームで例えることが多いのですが、街中を走るバスを撮るのと、貸切でバスを撮るのとでは、明確にゲーム性に違いがあると感じました。前者はどちらかというと、限られた空間から狭いスコープを覗いて、写真を文字通り「Shooting」するFPSゲームに近い作業です。一方で後者は、Euro Truck Simulator2でスクリーンショットを撮るような感覚に近いと思われます。車両の周囲を360°歩き回り、どうすれば魅力を引き出せる構図になるか考える作業です。
機材は広角レンズ1本、単焦点レンズ2本、カメラ1台で挑みました。たしかに解像度の高い写真を撮れたのですが、レンズ交換時にリアキャップをはめる時間が惜しく、ついにはマウントむき出しのまま鞄に入れるようになりました。したがって機材を大事にされる方は、このようなキットで参戦することはあまりおすすめしません(笑)。ボディは2台あるといいです。
あらためて運営はじめ関係者の皆様ありがとうございました。撮影お疲れ様でした。
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