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FUJIFILM X-T3で挑む、夜の神戸スナップ|関西写真旅

APS-Cセンサーとズームレンズの限界

こんにちは。今回の記事では、先日新たに投稿したゆっくり実況『関西をクルマで巡る写真旅』のうち、尺の都合でラストに詰め込んでしまった夜景写真についてご紹介したいと思います。

今回の写真旅は2021年に撮影した映像です。私がFUJIFILM X-T3を手に入れて間もない頃に買った、わずか2本のレンズで撮影しています。広角ズームレンズ「XF 10-24mm F4」、そして望遠ズームレンズ「XF 50-140mm F2.8」です。後者はFUJIFILMの誇るフラッグシップ(レッドバッチ銘)のレンズです。

私は、適度な被写界深度・コスパ・携帯性の良さから、これまでFUJIFILMのAPS-Cカメラを愛用してきました。たしかにAPS-C機は、暗所性能という点でフルサイズにかないません。しかしAPS-C専用設計の明るい望遠F2.8ズームがあれば、なんとか視聴に耐える夜の写真を、テンポよく撮ることができるのです。

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関西の夜景をクルマでめぐる

淡路島のサービスエリアから眺めた太平洋ベルトの夜景です。夜ご飯をどこで食べようかと迷っていたら、明石海峡大橋が消灯してしまいました。残念といえば残念ですが、このほうが夜景は眺めやすいです。負け惜しみかもしれませんが。

よく見ると空に星がちらついています。面倒くさがらずに三脚を立てると、こういった嬉しい写真を撮ることができていいです。ボディ内手ぶれ補正の優れたカメラを使えば、手持ちでも撮れそうです。

深夜の神戸市内。ショーウィンドウのつづく神戸の街並みには、実にヨーロピアンな風格があります。YouTubeで「今度来たときには、ぜひカフェも散策してみてください」とコメントを頂いた理由がわかる気がします。

日本の街らしからぬ障害物の少なさでストリートスナップがはかどります。神戸スナップは初心者にもおすすめできそう。ただコロナ禍が明けて人が増えているなら、構図の組み方を変えるべきかもしれません。

ところで当時の映像学区は、ソーシャルディスタンスこそ配慮するけれど、緊急事態宣言はあまり気にしないタイプでした。これが良かったとも悪かったとも言い切ることはできません。ブログ限定で正直に打ち明けると、写真旅シリーズ「浅草ブルーインパルス回」や「関西写真旅」の投稿が遅れたのは、まさにこの社会情勢との葛藤があったためでもあります。

あの当時は、行きたかった旅を自粛せざるを得なかった視聴者もいたことでしょうし、「こんな情勢で旅動画を出すのは失礼にならないだろうか」といつも真剣に悩んでいました(撮影続行してるくせに)。しかし同時に、当時の旅にはどれも、かけがえのない体験が詰まっていました。結局どうするのが正解だったのか、今でも答えは出せません。

言葉をえらばずに言えば、人の気配の薄い街には独特の魅力があります。創作の世界に足を踏み入れているような気分になるからです。こういう時にサイバーな現像が似合います。ただまぁ、いつもこのように人がいないとなると、いよいよ街が廃れてしまうので複雑な心境ではあります。

高級なお店が並んだと思いきや、数ブロック歩くと庶民的な光景にも出くわす。これが旧居留地と呼ばれるエリアの面白いポイントです。近くに地下鉄も走っており、大阪方面や明石方面まで乗り継ぐことができます。

闇の中でひときわ輝いているセブンイレブン。建物のガラスがひときわ目立ちます。

阪神高速で大阪へ

日夜、神戸市民をイライラさせている市内全域40km制限の道路を進みます。これは狭い道ではなく大通りです。個人的には、神戸よりも東京都心のほうが、40km規制したほうがいい大通りが多いと思います。どうなんでしょうか。

湾岸にかかる橋が立派です。「ISO6400なのでどうせノイズ乗るし、明瞭度ガンガン上げていこう」という安易な考えでLightroomを操作したせいで、写真がざらざらしています。今振り返るとちょっぴり下手なレタッチにも思います。最近私が参考にしているGxAceさんは、こういうノイズの使い方が上手いなぁと思います。

高速道路の高架橋を走っていると、正面と左手(六甲~千里側)にベッドタウンの夜景が見えます。夏の関西旅行、最後の夜に見たこの光景は本当にキレイでした。なんとなく大都市につつまれている安心感があります。この感情はどこから湧いてくるんでしょうか。

たぶん『涼宮ハルヒの消失』という映画が、この感情を呼びさましているのだと思います。クライマックス、病院(甲南医療センター)の屋上からのカットにまさに一致する景色なんですよね。作品内での季節は冬でしたが、BGMに優しくジムノペディが流れる中、灘・六甲・芦屋・西宮の夜景と環境音に、主人公キョンの語りが入るのは印象的です。

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