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Q&A|いい企画が思いつかず、映像を編集するところまで行き着くことができない。

Q. 映像制作を勉強したが、いざ自分で何かしら作ろうとすると、いい企画が思いつかない。映像を編集するところまで行き着くことができない。どうすればいいでしょうか?

…と、質問を頂きました。どうやら「技術を生かす場面がない」という悩みを抱えている視聴者さんは多いようです。たしかに、いざ「動画を作れ」と言われても、まずは「作る動画」が必要ですよね。


差別化は、動画づくりの動機になる

うまいチュートリアルやお話を、誰もまだ(日本語で)動画化できていない分野が必ずあります。それを頑張って見つけていただきたいです。誰もできていない以上、動画を作るのは自分しかいないのですから、制作のモチベーションになります。

……と、企画のハードルを上げ続けていますが。

ぶっちゃけた話、たった5人くらいにしか役に立たない(見てもらえない)企画でも、実行する価値は十分にあると思いますよ。たしかにビジネスで言えばこれは破綻はしていますが、最初からビジネスでやろうとするほうがよっぽど過酷な道のりです。

最初はあまり伸ばすことを考えるべきではないと思います。それよりも、とにかくニッチな分野・ニッチな組み合わせを切り開くことで、クリエイターとしての社会貢献を優先していただきたいです。そのほうが気がラクになります。投稿者になるのであれば「YouTubeをもっと情報豊かにしなきゃ」くらいの意気込みで。

他のクリエイターがやっていることを少しだけアレンジしてみましょう。例えば優れたデザインを武器に、界隈に殴り込んでいくだけでも十分に差別化ですし、きっと誰かは楽しんでくれるはずです。

実際ゆっくりゲーム実況で、そういうビジュアル面(ガワ)を鍛えることで人気を得ている人だって大勢います。企画自体の新規性は、必須条件ではなさそうです。

たしかに新規性を考えるのはとても正しいです。でもそのアプローチはまるっきり新しいものじゃなくてもいい。万人が楽しめるコンテンツじゃなくてもいい。そして沼のように深いコンテンツでもいい。作る側も観る側も楽しめるからです。

写真旅シリーズでは、北海道の除雪列車「ラッセル」を取り上げたり、米軍基地を訪れたりしました。これらはどう見ても万人受けしませんが、それでも普段コメントしてくれる人が詳説を加えてくれたり、新しい魅力に気づいたりしてくれました。誰かが楽しんでくれるのならば、それだけで十分に動画を作る意義はあります。